眼科用の手術台|臨床に向いているのはどのタイプ
手術というと、眼科のみならず医療用器具がフィーチャーされるのですが、その中でも手術台は、患者様には安心感を、ドクターには使いやすさが求められます。では、眼科においての手術台では、どのようなタイプが重宝されているのでしょうか。
眼科用手術台の種類
眼科用の手術台には、ベッド式のタイプと、椅子タイプ、ストレッチャー兼用のタイプがあります。それぞれに特長があり、手術室により適したタイプが選択されるのですが、それぞれのメリットやデメリットはどのようなところにあるのでしょう。
固定式手術台のメリット・デメリット
これまでの主流といえば、床との接地面が固定された手術台です。全面フラットになったベッド式のタイプと、椅子タイプがあり、椅子タイプは座位から手術ポジションまでが電動で倒すことのできるリクライニングタイプできるのが特長です。
メリットは、床との接地面が固定されていることで、繊細な手術をする工程も安心して行うことができます。
デメリットとしては、一時的に視力が落ちた患者様を、ベッドや椅子型の手術台から、術後の処置室へ移動するための安全確保が重要視されます。
また、眼科手術室は、患者入れ替え時間を短縮するために、1部屋に2台以上の手術台を置き、一人の術者が次々と施術していくことが多いのですが、ベッド式ですと、スペースの確保もしなくてはいけません。
ストレッチャー兼用手術台のメリット・デメリット
白内障手術や、レーシックなど、昨今では眼科の手術も10分から30分ほどで終わる手術を行うことが多く見られます。そのような手術で重宝されるのが、ストレッチャー兼用の手術台です。
メリットは、術前・術後の患者様を、安全・迅速に移送することができるということでしょう。2台、3台と複数のストレッチャー兼用手術台を並べることで、術前処置・手術・術後処置をパラレルに行えるため、手術室の臨床効率もアップします。
キャスターは、固定できるストッパー機能が付いていますが、固定式ではないため、確実かというと、そこは慎重に対応した方が良いでしょう。
手術台にあると便利な機能
椅子タイプですと、体格に合わせて調節が可能なよう、バックレストと、ヘッドレストがスライドできる機構が採用されていると、小柄な患者様から大柄な患者様まで、対応ができるので、安全です。
また、ストレッチャー兼用でしたら、後輪だけ車輪が付いていて、前輪に当たる部分は、ストッパーとなっている手術台もあります。全部の車輪が付いているよりは、フォールド感があるため、安全が確保できるところでしょう。
まとめ
手術台は、手術スタッフが患者様に対して適切にケアできるような機能を備えていなければ、十分な処置をとることができません。また、患者様が安心感をもち手術が受けられることも、課題のひとつです。