ファイバースコープで咽頭の異常を早期発見
のどの異常があった場合には、軽く考えない方が良いでしょう。咽頭専用のファイバースコープの検査によって、がんの早期発見につながります。がんの治療は、早めに対処する事で完治につながるのです。ファイバースコープで咽頭の異常を早期発見する検査について紹介しましょう。
のどの構造とがん
のどの部分は、咽頭(いんとう)と喉頭(こうとう)の部分からなります。空気の通り道となる咽頭から、喉頭を通り肺へとつながって呼吸を行います。食べ物の場合は、喉頭から食道へ通り、胃へとつながっています。
咽頭の部分は、位置の高さから上咽頭や中咽頭、下咽頭と区別をしています。咽頭の部分が、人体の働きによって、呼吸と食事による食べ物を飲み込む行為をしているのです。
咽頭がんなどは、その場所によって名前を区別し、上咽頭がんや中咽頭がん、下咽頭がんに分類して検査や治療を行うのです。中耳炎や鼻詰まりなどが進行すると軽度の腫瘍から悪性のがんへとなる危険性があるので、早めの対応を必要としています。腫瘍が他の場所へ転移しないように対応しましょう。
咽頭検査のファイバースコープ
のどの検査はその場所によって内視鏡の種類を分けて検査しています。
1.鼻咽腔ファイバースコープ
鼻出血がある際には、出血している場所の確認をする、副鼻腔炎について調べる、鼻粘膜が厚みに異常がある事や、腫れる場合の症状の確認をします。鼻中隔彎曲の場合には、鼻が極端に曲がっている事で、鼻が詰まりやすくなり、臭いを感じなくなる事があります。
鼻腔腫瘍や上咽頭腫瘍があった場合には、経過観察を必要とします。鼻汁が貯まる場合の対応としては、局部麻酔によって、鼻たけ(ポリープ)の切除を行います。鼻咽腔ファイバースコープによって、検査から異常を発見した場合には、観察と治療の方法を考察していきます。
2.喉頭ファイバースコープ
咽頭と気管の間の部分に位置しており、気管の入り口部分とつながっています。魚の骨や大き目の食べ物がのどに詰まる原因となる場合には、ファイバースコープによって、取り除く処置を行います。
声がかすれる原因として声帯ポリープや声帯腫瘍を発見して、声帯麻痺を調べる必要があります。食事の場合に、のどの通りや詰まりの検査として、舌根部の部分や下咽頭の部分で、脹れや腫瘍の検査し発見します。
ファイバースコープ使用で体の負担を軽減
ファイバースコープ使用は、人によっては、のどから通して使用する事で、痛みがある場合や嗚咽を伴う場合があって、不安に感じてしまう患者が多いです。
対処方法としては、局部麻酔を使用する場合や、ファイバースコープを、鼻から通す方法もあります。最近のファイバースコープは小さくなっており、体の負担も少なくなっています。使用する場合の説明を通じてベストな選択を選ぶ事ができます。
〇挟帯域光観察について
NBI(=Narrow Band Imaging)システムの導入によって、粘膜表面の微細な血管に対して、内視鏡診断をする場合に、飛躍的な向上が見られます。通常の内視鏡検査ではわかりにくいがんやポリープの発見を可能にして、早期発見に役立てているのです。
まとめ
ファイバースコープで咽頭の異常を早期発見する事が可能となり、がんやポリープの治療を早い段階で行う事ができるのです。咽頭の状態を、正常に維持する為に、検査と早期発見で治療することを咽頭検査のファイバースコープによって可能にしているのです。