血圧計で測ると分かる脈間隔とそれによってわかる事

生体現象測定記録・監視用機器

血圧計は健康状態を測る血圧を知る事のできる医療機器です。血圧だけでなく、”脈間隔”を知る事もできるのが血圧計ですが、この脈間隔によって具体的にどのような事が分かるのでしょうか。今回はその内容を掘り下げて見ていきたいと思います。

血圧の仕組み

血管にかかる圧力の事を「血圧」といいます。心臓から体のすみずみまで血液を送るために、心臓は血液を押し出し、ポンプの役割で押し出された血液が発生している力の事です。心臓が収縮した際には、血液が大動脈に送り出されていて、血管に高い圧力がかかります。これが最高血圧(収縮期血圧)です。

逆に、血液を送り出した後に心臓が広がって大きくなり、肺などから血液を吸い込みますが、この時血圧は最も下がる為、これを最低血圧(拡張期血圧)と呼びます。

血圧を測る仕組み

腕を圧迫し、それから空気が抜ける動きで血圧を測りますが、その仕組みはどの様になっているのでしょうか。具体的には、以下のような内容で変化する振動の変化点を測っています。

・収縮期血圧(最高血圧)より大きな圧力がかかると、血管はつぶれた状態で血流は妨害されます。腕に巻くバンド(カフ)に伝わる振動は微弱です。

・収縮期血圧(最高血圧)より低くなると血流が再開し、動脈は心拍と同期して、つぶれ具合(容積)が変動する事で腕に巻くバンド(カフ)に振動が生じます。

・カフの圧力を少しずつ下げて行き、拡張期血圧(最低血圧)に近づくと容積の変化は小さくなり、振動も最も小さくなります。因みに成人の高血圧の判定基準は、最高血圧は135mmHg、最低血圧は85mmHg以上となっています。

不整脈について

心臓は電気刺激により収縮と弛緩を繰り返して血液を送り出しています。心拍は一定のリズムを保っていますが、1分間に60~100回の脈拍数を打っています。不整脈とは電気刺激の発生源と伝導が乱れた状態の事をいいます。

具体的には、脈が飛んだり、速くなったり遅くなったりします。不整脈と聞くと心臓の病気を想起しがちですが、心臓の疾患ばかりではなく肺の病気、甲状腺の病気などが原因になる事があります。その他には加齢、ストレス、睡眠不足も原因となる事があります。

不整脈の種類について

不整脈は大きく分けて3つのタイプに分かれます。期外収縮、徐脈性不整脈、頻脈性不整脈の3つです。

期外収縮の特徴

・ドキドキする(動悸)
・胸がつまずく
・胸がつまる
・胸に空気が入ったような感じがする

期外収縮が起こる主な原因は、自律神経の異常によるものです。コーヒーでカフェインを含む飲料の過剰摂取、アルコールの大量飲酒、ストレス、疲労、睡眠不足が誘因となります。

これらが原因で起こる期外収縮は心配がありませんが、心臓の病気が原因の場合は注意が必要です。心臓が原因で起こる病気は、心臓弁膜症、心不全、心筋症、心筋梗塞があります。

徐脈不整脈の特徴

・脈が遅くなる(1分間に50回以下)
・心臓が停止、失神や突然死に至る事もある。

一般的に徐脈の原因は次のようなものがあります。遺伝性心異常、洞房ブロックまたは房室
ブロック、自然な老化現象、洞不全症候群、心筋梗塞(心臓発作)による瘢痕組織(組織変化)によるもの、何らかの心疾患または疾患に対する薬物治療の影響または副作用によるものです。

〇頻脈性不整脈の特徴
・脈が速くなる(1分間に400回を超える事もある)
・失神や痙攣
・心不全、心臓発作(心筋梗塞)、冠動脈疾患(アテローム性動脈硬化症)の方などが発症 しやすいです。

主な原因は、ストレスまたはアルコールやカフェイン入りの飲料の大量摂取、甲状腺疾患、ある種の肺疾患、電解質異常、アルコール依存または薬物乱用です。それから狭心症、心筋梗塞などの冠動脈疾患(アテローム性動脈硬化症)、心臓弁膜症、心不全、心筋症などの心筋疾患(先天性心疾患)、又は感染症による心筋への血流の低下、高血圧など心臓に関する疾患の方です。

まとめ

今回は血圧計で測る、脈間隔で分かる事について内容を見ていきました。毎日同じ時間に血圧計を活用して測る事で、変化をいち早く感じ取り、疾患が認められた場合は早めに治療に専念しましょう。

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