診察用デスクを選ぶときの重視したいこととは?
病院や診療所などの診察室で使用する診察用デスクは、特別仕様のものではなく一般的な事務用デスクを使用しているケースも少なくありません。
ただ、スムーズに診察を行うためには診察用に特化したデスクのほうが使いやすく、施された工夫などで診察の質も向上させることができるでしょう。
そこで、診察用デスクを選ぶときには何を重視するべきなのか、注目したい機能や特徴について紹介していきます。
診察用デスクの天板の種類
診察用デスクは診察室に設置するため、医師・看護師・患者さんの動線を最小限に抑えることができるものを選びましょう。
たとえば医師が患者さんの診察をするときや、症状の説明のときなど、動きが増えれば説明も不足することとなってしまいます。
インフォームド・コンセントにも影響するため、次の3つの天板から最も適しているものを選ぶことをおススメします。
・ストレートタイプ
・ラウンドタイプ
・L型タイプ
それぞれの特徴について説明していきます。
ストレートタイプ
ストレートタイプはごく一般的なタイプともいえますが、患者さんに触れて診察をしやすいことが特徴です。
触診を行う外科や整形外科などの診察室に適しています。
ラウンドタイプ
ラウンドタイプは、患者さん側が丸く広がる形状となっており、パソコン画面とドクター、患者さんの位置が三角形となる配置が特徴です。
対話や症状の説明などしやすく、ラウンドした部分に資料を置いて説明しやすい形状といえます。
L型タイプ
ラウンドタイプよりもさらに対話を重視したのがL型タイプで、天板がL字のものです。
特に心療内科や精神科など、触診はなく対話が重視される診療科目に向いているといえるでしょう。
診察用デスクを選ぶポイント
電子カルテ導入によって機器が増えてしまい、煩雑な配線で苦労しているケースもめずらしくありません。
このような場合、コード取り出しの向きを選択できる配線カバーや、ケーブルなどを整理できるフックなどもうまく活用しましょう。
また、他にも次のことを意識した診察用デスク選びをすると安心です。
・デスクサイドに患者さんの荷物置き場を設置できるか
・パソコンモニターを設置するハンキングフレームはシングルまたはダブルなど選べるか
・用途やスペースを踏まえた予算内におさまる金額か
事務用デスクのほうが使いやすいというケースもあるため、無理に診察用に特化したデスクを選ぶ必要はないため、すべてを総合的に判断することが必要といえます。