医者とメーカー企業の隔たりとは?納得の医療機器誕生に必要なこと
クリニックや病院を訪問する医療機器メーカーの営業スタッフなどは、医師や看護師の価値観と合わない発言や行動をしていないでしょうか。
どれほど最新で性能のよい医療機器だとしても、医師が納得しなければ受け入れられることはないといえますが、多忙な中のプレゼンで受け入れてもらえる商品やサービスを提案することが必要です。
そこで、医者と医療機器メーカー企業との間にある隔たりとは何なのか、医師が納得する医療機器を誕生させるために必要なことについて説明していきます。
医師が納得する製品が誕生するために必要なこと
日本は超高齢社会へと進んでいるため、医療機器の市場拡大にも期待が高まっており、多くの企業がヘルスケアビジネスへの参入を熱望しているといえます。
ただ、医療機器やシステムなどその業種は幅広く、開発や製品化されるまでハードルを乗り越えなければなりません。
国の規制や安全性、使いやすさなどはもちろんのこと、学会とのしがらみやライバル会社との競争など種類の多いハードルを乗り越えることができずに製品化に苦戦している状態です。
企業側は開発までのコストや期間を重視し、医師側は便利で安心できる機能を重視するという両者のすれ違いも関係しているといえるでしょう。
医療職は患者本位や現場重視の姿勢であり、企業側は医師からのアドバイスや現場からの視点を取り入れて製品化を実現させたいと考えます。
有益な製品を誕生させるためには、この両者のギャップを埋めることが必要不可欠であるといえるでしょう。
医師の疲労軽減に関する視点も大切
生命が関わる医療現場で働く医師は、患者の前で疲れを見せることはなくても激務で疲れていることが多いといえます。
疲労している医師の中にはメンタルバランスを崩しつつも現場で働いていることもあるため、疲れが医療の質を低下させないためのサポートができる医療機器が必要となるでしょう。
医師の疲労を軽減させることに役立つ製品やサービスの開発が可能になれば、医師への福音になる以外にも医療の質向上や医療事故を低減させることに繋げることができます。
業務効率も向上するため、経営面での効果も期待できるようになるでしょう。
そのため、これからの医療機器は医師の疲労を軽減させる方向に目を向けることで、医師からも積極的にヒアリングに応じてもらうなど協力してもらいやすくなるといえるでしょう。