脳梗塞か調べる医療機器とは?種類ごとの特徴を解説

治療用機器

「血栓」と呼ばれる血の塊が血管をふさぐことで、血液が流れなくなることを「脳梗塞」といいます。

脳梗塞の「梗塞」 とは、ものが詰まって流れが通らなくなることであり、脳の血管が詰まればその先の細胞や組織は酸素や栄養が運ばれず壊死してしまうでしょう。

そこで、生命を脅かす疾患である脳梗塞かどうか、調べるための医療機器の種類とそれぞれの特徴について解説していきます。

脳梗塞とは

「脳梗塞」とは、脳の動脈が閉塞することで脳血管が詰まったり細くなったりして、血流が途絶え酸素やエネルギーが供給されずに脳細胞が壊死する疾患です。

脳卒中で最も患者が多いのが脳梗塞であり、一旦壊死した脳細胞はもう元には戻りません。

脳梗塞は次の3つに分けることができます。

・ラクナ梗塞…太い血管から枝分かれしている細い血管が詰まることによる脳梗塞

・アテローム血栓性脳梗塞…首や脳の血管の動脈硬化が進み血管が詰まることによる脳梗塞

・心原性脳塞栓症…心臓でできた血栓が血液に運ばれ脳の血管に詰まってしまうことによる脳梗塞

脳梗塞か調べる医療機器の種類

脳梗塞か調べるには、次のような医療機器が用いられます。

・MRI(磁気共鳴断層撮影)

・超音波診断装置

・血圧脈波検査装置

それぞれの医療機器について説明していきます。

MRI(磁気共鳴断層撮影)

「MRI」は、診断のために適した断面を縦・横・斜めなど自由に画像にすることや、血管を画像にすることができる撮影のための機械です。

CTよりも精度が高いため、検出できなかった脳梗塞の発見にも役立ちます。

脳梗塞だけでなく、脳腫瘍・脳萎縮の程度・脊髄の疾患などの検査も可能です。

また、頭部の血管を立体画像化するMRAでは、脳動脈瘤や脳動静脈奇形などの検査が可能となります。

超音波診断装置

「超音波診断装置」とは、超音波により頚動脈の動脈硬化や頚動脈の狭窄の程度や、血流速度などの検査できる装置です。

頚動脈の動脈硬化が進行すると脳梗塞になるリスクが高くなるため、予防のためにも頚動脈の動脈硬化状態の早期把握につなげることができます。

血圧脈波検査装置

「血圧脈波検査装置」とは、動脈硬化を客観的に評価することが可能となる非侵襲的な装置です。

「足関節収縮期血圧/上腕収縮期血圧」を意味する「ABI(足関節/上腕血圧比)」を算出し、下肢動脈の狭窄・閉塞を評価することや血圧の左右差を知ることができます。

脳梗塞の原因

脳梗塞の主な原因は次の3つです。

・動脈硬化

心房細動(AF)

脱水

また、前兆として次のことが急におきます。

・手足の動きが悪くなる

・片方の手足や顔にしびれが起きる

・呂律が回らなくなる

・言葉が出にくくなる

・片方の目が見えなくなる

・めまいにより体のバランスがとれなくなる

・意識がなくなり倒れる

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