医療用マスクと一般用マスクの違いとは?その種類や特徴を解説

治療用機器

コロナ禍でマスク着用が当たり前のようになっていますが、実はマスクにも「医療用マスク」と「一般用マスク」という種類があります。

医療用と耳にすると、何か特別な性質のマスクのように感じるでしょうが、花粉対策として一般家庭で使用でき、家庭で使うマスクにも「一般用」と「医療用」が存在します。

そこで、医療用マスクと一般用マスクの違いや、種類と特徴について解説していきます。

医療用マスクとは

「医療用マスク」とは「サージカルマスク」とも呼ばれ、医療現場や介護現場などで使用されます。

「サージカル」とは「外科手術」のことですが、手術のときにも使われるマスクです。

ただ、「医療用」と呼ばれるもののほとんどは医療機器ではありません。

家庭用マスクの種類

「家庭用マスク」とはフィルター部分の素材によって次の2つにタイプがわかれます。

・ガーゼタイプ

・不織布タイプ

保湿効果の面でも優れるタイプがガーゼタイプで、不織布タイプは粉症流行により急激に普及し、現在では家庭用マスクの9割以上を占めています。

それぞれ説明します。

ガーゼタイプ

綿織物を重ね合わせたマスクがガーゼタイプで、特殊なフィルターを内側に縫い込み花粉などが通過しない仕組みになっているものもあります。

不織布タイプ

複数の原料を組み合わせて厚みや空隙を調整できるマスクが不織布タイプで、使い切りを前提に作られています。

医療用マスクの種類

現在、日本の医療現場で使用されている医療用マスクには次の2種類があります。

・サージカルマスク

・N95マスク

それぞれ説明します。

サージカルマスク

サージカルマスクは不織布製の手術用マスクのことで、医療療従事者や患者向けのマスクです。

ただ、花粉対策として一般用としても使われており、ウイルスなどが侵入・放出することを防ぐために使用されます。

N95マスク

医療機関で感染防止に用いられることが多いのがN95マスクで、空気中の微粒子から守ります。

「N95」とは、0.3umの試験粒子を95%以上カットできる規格であることを意味し、米国国立労働安全衛生研究所(NIOSH)に認定された製品には認証番号が表示されています。

密閉性が高いので長時間使用には向きません。

「一般用」と「医療用」のマスクは、2021年6月に制定された「マスクの日本産業規格(JIS)」で区分されます。

それぞれ決められた試験を行って性能要件を満たすことが必要とされていますが、形状や材質については特に決まりはありません。

ピックアップ記事

関連記事一覧