医療機関と関係の深い厚生労働省とは?各局の役割について簡単に紹介
医療機関と厚生労働省は深いつながりがあるといえます。
日本の行政機関の1つである厚生労働省は、健康・医療・福祉・介護・雇用・労働・年金に関する行政・復員など所管しているからです。
その厚生労働省による医療機関の定義は、医療法で規定された病院・診療所・介護老人保健施設・調剤薬局・その他の医療提供する施設とされています。
そこで、医療機関と関係が深い厚生労働省とはどのような組織なのか、各局の役割についても簡単に紹介していきます。
厚生労働省とは
厚生労働省とは、国民生活の保障・向上や経済発展を目指すため、次のことを総合的・一体的に推進する組織です。
・社会福祉
・社会保障
・公衆衛生の向上・増進
・働く環境の整備
・職業の安定
・人材育成
また、少子高齢化や男女共同参画、経済構造変化などに対応し、社会保障政策と労働政策を一体的推進する組織とされています。
社会保障や福祉事業発達、疫病予防や労働権利保障などをテーマとし、麻薬の取り締まりから子育て支援、戦没者遺族への支援なども担当していることが特徴です。
厚生労働省の労働局とは
厚生労働省の「労働局」とは、厚生労働省管轄下で労働基準監督署の上部組織とされ、都道府県や地方に複数存在しています。
主に労働者から相談を受け付け、企業と労働者間での労使トラブルが起きたときに、解決に向けた助言・指導・あっせんを行う役割を担いします。
厚生労働省の地方機関が労働局で、その窓口がハローワークです。
事業者の雇用保険手続や、労働者の失業保険手続や職業紹介などを行う機関であり、労働基準監督署が法令違反の是正するのに対し、労働局は個別紛争を解決する役割を担いします。
厚生労働層の健康局とは
厚生労働省の「健康局」とは、保健所など通じて地域保健を向上させ、国民の健康向上に取り組む組織です。
感染症・糖尿病・がんなどの生活習慣病対策を講じつつ、適正な臓器移植推進も図るなど、様々な取り組みを行っています。
厚生労働省の医政局とは
厚生労働省の「医政局」とは、高齢化に疾病構造の変化に伴い、医療の質向上を求める声に応えるため、効率的に質の高い医療提供体制を実現させえるための政策企画・立案を行う組織です。
厚生労働省の老健局とは
厚生労働省の「老健局」とは、高齢社会を迎える日本で、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活できるように介護保険制度など高齢者介護・福祉施策を推進している組織です。