【人工呼吸器】呼吸ケアチームとは?

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「RST」をご存知でしょうか?
RST(respiratry support team)とは呼吸ケアサポートといい、呼吸ケアチーム(RCT:respiratry care team)とも呼ばれます。呼吸器を装着されている患者様を主な対象としており、他職種でチームを編成します。職種や基準は以下の通りです。
・人工呼吸器管理等について十分な経験のある医師
・人工呼吸器管理や呼吸ケアの経験を有する看護師
・人工呼吸器等の保守点検の経験を3年以上有する臨床工学技士
・呼吸器リハビリテーション等の経験を5年以上有する理学療法士

なぜ職種や基準があるかというと、「呼吸ケアチーム加算」という加算を週1回、150点の算定ができるためです。

○呼吸ケアチームの目的とは?

呼吸ケアチームは以下の目的が挙げられます。
①加齢や疾患などによって酸素の取り込みができない、痰がたまりやすい、排痰がうまくできないといった呼吸機能全般が低下し人工呼吸器を装着している患者様に対して他職種の観点から助言することができる。

②肺炎や無気肺などの合併症を予防することができる。

③廃用症候群(寝たきり)を予防するために離床やリハビリテーションプログラムを立案・実施することができる。

④口腔内の衛生管理について助言することができる。

⑤体位変換や排痰援助について方法や計画を立案し、看護・介護スタッフなどのメディカルスタッフやご家族へ助言することができる。

⑥マニュアルを策定することで安全管理やトラブルに対する対応策の策定、研修会の主催など人工呼吸器に関する啓発を行うことができる。

○呼吸ケアチーム加算の要件

呼吸ケアチーム加算を算定するには以下の要件を満たす必要があります。(一部抜粋)

・厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているとして届け出ている保険医療機関であること。当該病棟に入院している患者を対象とする。

・48時間以上継続して人工呼吸器を装着し ており、当該病棟に入院した日から1カ月以内の患者、または当該病棟に入院した後に人工呼吸器を装着して装着日から1カ月以内の患者であること。(一時的に人工呼吸器を装着しなかった時期については継続して装着しているものとみなす)

・初回の診療に関して診療計画書を作成し、その内容に基づいて人工呼吸器離脱のために当該患者の状態に応じたチームによる診療および評価を行うこと。(必要に応じて呼吸ケアチーム以外の医師や看護師等が呼吸ケアの指導を行ってもよい)

・呼吸ケアチームは患者の診療を担う保険医や看護師等と十分に連携を図ること。

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