世界保健機関(WHO)とは?目的や役割・仕事内容を簡単に紹介
「世界保健機関(WHO)」とは、1948年に設立された国連システム内の保健に関する指示・調整をする機関です。
保健に関して国連システムの中で統括する機関であり、国際保健分野におけるリーダーシップを取っています。
そこで、世界保健機関(WHO)について、目的や役割・仕事内容を簡単に紹介していきます。
世界保健機関(WHO)とは
「世界保健機関(WHO)」は、国連システム内で保健を統括する機関で、以下の役割を担います。
・国際保健分野でのリーダーシップ
・保健に関する研究課題の決定
・規範・基準の設定
・エビデンスに基づく政策課題の提唱
・各国への技術支援
・保健状態のモニタリング・評価
以上を踏まえた上で、以下の4つを説明していきます。
・目的
・役割
・仕事内容
・シンボルマーク
目的
世界保健機関(WHO)の「目的」は、すべての人々が可能な最高の健康水準に到達することです。
役割
世界保健機関(WHO)の「役割」は、グローバルな保健問題に関してリーダーシップを発揮し、健康に関する研究課題の作成や規範・基準を設定することです。
証拠に基づく政策選択肢を明確化し、加盟国へは技術的な支援も行います。
健康志向の監視・評価などを行う政策決定機関は世界保健総会で毎年開かれているようです。
なお本部はスイスのジュネーブにあります。
仕事内容
世界保健機関(WHO)の「仕事内容」は、保健衛生の分野における問題について、広範な政策的支援・技術協力実施・援助などです。
伝染病や・風土病の撲滅や、国際保健に関する条約・協定、規則の提案・勧告なども行っています。
主要な事業活動としては以下のとおりです。
・医学情報の総合調整
・国際保健事業の指導的・調整的機関としての活動
・保健事業の強化に関する世界各国への技術的協力
・感染症及び他疾病の撲滅事業の奨励・促進
・保健分野の研究の促進・指導
・生物学的製剤及び類似の製品、食品に関する国際的基準の発展・向上
人口統計が不十分であり、人口構成などが不明とされる途上国などの地域も含め、国際間の健康水準を比べることができるように粗死亡率・1歳平均余命・PMI(50歳以上死亡割合)の3つの項目を総合健康指標として推奨しています。
シンボルマーク
世界保健機関(WHO)の「マーク」には、蛇が描かれています。
これは、ギリシャ神話に登場する天の星・蛇遣い座の守護神であり、医学の神とされるアスクレピオスが関係します。
アスクレピオスが蛇の巻きついた杖を常時持っていたため、杖が医学の象徴となり、世界保健機構(WHO)のマークに採用されたとされているようです。