緊急対応を行う救急外来とは?診療体制や救急車で受診するべきケースを紹介
医療機関の外来が閉まっている夜間などに、緊急度の高い症状や不調が起こったときには、救急外来を受診しましょう。
かかりつけのクリニックや病院の外来の時間外でも対応してくれる外来といえますが、自力で動けず受診したくても行けない場合や、緊急性の高い病気が想定されるときには救急車を呼ぶことも必要です。
そこで、緊急対応を行う救急外来について、診療体制や救急車で受診するべきケースを紹介していきます。
救急外来とは
救急外来とは、医療機関の診療受付時間外に起こった不調や急変などに対応する外来です。
緊急性が高い場合には最大限の緊急処置や検査を行うことになるものの、緊急性がないと認められるケースにおいては、詳しい検査は後日となります。
あくまでも急な対応における診察等を行う外来であるため、すでに数日前から症状が見られている場合や、詳しい検査を希望するケースにおいては、平日の一般外来を診療受付時間内に受診することが大切です。
救急外来の診療体制
救急外来の診療体制は、24時間365日となっており、いつでも患者の受け入れを行っています。
ただ、症状の重い方や緊急処置が必要な方を最優先するため、緊急性の低い症状などの場合には、待ち時間が長くなることもあると留意しておきましょう。
また、救急外来は応急処置となるため、処方される薬も最低限の量です。
原則1日分の薬を処方するため、後日かかりつけ医または専門外来を受診するようにしましょう。
診療費の支払いについては、時間外や休日は預り金での対応となり、後日、1週間以内に預かり証と保険証などを持参して会計窓口で清算するケースが多いようです。
救急外来受診前に電話で伝える内容
救急外来を受診するよりも前に、何か不安なことや心配ごとなどがあるのなら、まず電話で以下の内容を伝えておきましょう。
・いつ頃からどのような症状が見られるのか
・最も辛い症状などは何か
・今回の症状で受診した医療機関があるか
・受診した場合はどのような検査をして何の薬が処方されたか
・通院している病気や今までに受けた手術はあるか
・現在服用している薬はあるか
救急車で受診するべきケース
救急外来を受診するとき、救急車を使ったほうがよいのは以下に該当するケースです。
・意識が混濁している場合や、麻痺や呂律障害がある場合
・痙攣している場合
・呼吸に乱れがある場合
・胸を痛がり冷や汗をかいている場合
・大量の吐血があった場合