パルスオキシメーターとは?わかることや正常値・使い方を簡単に紹介

診断用機器

パルスオキシメーターとは、新型コロナウイルス感染症が拡大したことで注目された医療機器です。

当初、コロナ感染者が肺炎か早期発見するための医療機器として活用されましたが、皮膚を通して動脈血酸素飽和度(SpO2)と脈拍数を測定します。

そこで、パルスオキシメーターとはどのような医療機器なのか、わかることや正常値・使い方を簡単に紹介していきます。

 

パルスオキシメーターとは

「パルスオキシメーター」とは、指先に光をあてて動脈血酸素飽和度(SpO2)と脈拍数を測定する装置です。

採血せずに皮膚を通して、動脈血の機能的酸素飽和度(SpO2)を測定できるため、痛みなどはありません。

ヘモグロビンは酸素と結合したとき赤くなるため、その性質を利用して血液の赤色度合いから機能的酸素飽和度(SpO2)を測定できます。

さらに脈拍数も同時に測定するため、仮に機能的酸素飽和度(SpO2)の変化がほぼない場合でも、脈拍数が少なければ他の要因も考えられます。

そのため測定結果は個人で安易に判断せず、医療機関に相談したほうが安心です。

 

パルスオキシメーターでわかること

パルスオキシメーターでわかることは、機能的酸素飽和度(SpO2)と脈拍数です。

心臓から全身に運ばれる血液に含まれる酸素の飽和度であるサチュレーションを、皮膚を通して測るため、測定値を機能的酸素飽和度(SpO2)と呼んでいます。

 

パルスオキシメーターの正常値

パルスオキシメーターの正常値は、97~100%です。

呼吸不全の定義の動脈血酸素分圧60Torrは、パルスオキシメーターのSpO2 90%相当であるため、在宅酸素療法が必要な呼吸不全の方の場合、安静時95%以上・労作時90%を維持する酸素量が処方されています。

 

パルスオキシメーターの使い方

パルスオキシメーターは、指先で測るクリップタイプの場合、指の爪を上に向けて装置の奥まで挿入します。

また、正しく測定するためには、以下に注意しましょう。

・ネイルやつけ爪は取るなど装飾のない状態で測定する

・安静な状態で測る(呼吸状態が安定してから測定する)

・プローブを正しく装着する

・屋外での測定においては直射日光を避け日陰で測る

・照明灯や蛍光灯など、周囲の光の影響を強く受ける環境は避ける

・寒冷で手指が冷たいときには動脈の拍動が弱くなりがちのため手を温めてから測定する

・測定中は手を動かしたり指を振ったりしない

・測定値を安易に自己判断しない

・喫煙や一酸化炭素中毒直後の測定は避ける

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