絆創膏とは?製造方法や素材・救急絆創膏の種類について紹介
絆創膏は、日常生活で負った切り傷や擦り傷などのアクシデントの応急処置で使われますが、医療機関でも使用されます。
傷口の被覆・保護・皮膚接合・創傷部位の支持などを目的に使われています。
主に医療施設で使用されているのは、透明の薄い防水フィルムにパッドの付いた大型タイプの絆創膏です。
そこで、絆創膏について、製造方法や素材、救急絆創膏の種類や内容を紹介していきます。
絆創膏とは
絆創膏とは、身体の傷などを負った部位に用いる接着剤を付した布製またはプラスティック製などの絆創膏材です。
傷口から細菌などが侵入することを防ぎ、治りを早める効果も期待できる衛生材料といえます。
サージカルテープやドレッシングテープと呼ばれることもありますが、一般家庭ではバンドエイドやカットバンなどと呼ばれるテープとガーゼの一体化タイプが多く利用されています。
絆創膏の製造方法
絆創膏の製造は、塩化ビニルなど原反から包装まで、1台の機械が行います。
原反の剥離紙を巻き取り、蒸れを防ぐ穴を開けていきます。
後はガーゼを取り付け、粘着面を保護するシートを重ねて、多種多様なニーズに合ったサイズへカットします。
傷口から細菌が侵入することなどを防ぐ目的のため、検品や箱詰めされた後にも滅菌処理が施されるなど、徹底した衛生管理が行われています。
絆創膏の素材の種類
絆創膏の素材は、大きく次の2つに分けることができます。
・塩ビタイプ
・非塩ビタイプ
それぞれ説明します。
塩ビタイプ
塩ビタイプの絆創膏は、一般家庭などに多く流通しているタイプです。
低価格で伸縮性に富み、カラーバリエーションも豊富で肌になじみやすいものも多く販売されています。
非塩ビタイプ
非塩ビタイプの絆創膏は、ポリオレフィンやウレタン不織布などを使用したものが多いといえます。
不織布を使った絆創膏は、通気性に優れているため蒸れを防ぎます。
取り替えることが難しい場合も、長時間貼り続けることができるのはメリットといえます。
救急絆創膏の種類
医薬品医療機器等法で、救急絆創膏は以下の3つに分けることができます。
・医薬品
・医薬部外品
・医療機器
成分や効能・効果により区分されているため、それぞれ説明します。
医薬品・医薬部外品
医薬品と医薬部外品の救急絆創膏は、パッド部分に一定濃度のアクリノール・塩化ベンザルコニウムなどの殺菌消毒薬が含まれています。
そのため殺菌消毒効果の期待できる絆創膏を、医薬品や医薬部外品として扱うといえるでしょう。
医療機器
医療機器の救急絆創膏は、パッド部分に薬剤が含まれていません。
あくまでも患部を保護することを目的とした絆創膏を、医療機器へ区分しています。