老人ホームの医療機器や介護・福祉機器の種類と行える医療行為を紹介

生体現象測定記録・監視用機器

老人ホームでは、いろいろな医療機器が設置されています。

たとえば疾患の診断や治療などを目的とした医療機器や、利用者の日常生活をサポートする目的の介護・福祉機器などが挙げられます。

そこで、老人ホームの医療機器や介護・福祉機器の種類と、施設で行うことのできる医療行為を紹介します。

 

老人ホームの医療機器

老人ホームで使用されている医療機器として、たとえば以下の種類が挙げられます。

・人工呼吸器…呼吸器や神経・筋肉の病気がある方に機械を使い、呼吸をサポートする医療機器

・医療・介護用ベッド…患者や高齢者が快適・安全に利用できる設計で、高さ調節や傾斜調節などの操作性が備わった介護ケア用のベッド)

 

老人ホームの介護・福祉機器

老人ホームの介護・福祉機器として、たとえば以下の種類が挙げられます。

・特殊浴槽…高齢者や障害者の入浴をサポートする仕様で、手すり・座席・温度調節機能などが備わっている浴槽

・歩行補助器具…車いす・歩行器・歩行補助つえ・手すりなどのように、介護や介助を必要とする方の日常生活や機能訓練をサポートする用具や機器

 

老人ホームで行える医療行為

老人ホームで行うことのできる医療行為は、ケアを担当する以下の職員によって異なります。

・介護職員

・看護師

・医師

 

それぞれ説明します。

介護職員

一般的な介護職員が対応できる医療ケアとして、以下の行為が挙げられます。

・体温測定

・自動血圧計による血圧測定

・ガーゼ交換や絆創膏装着などを使った軽傷治療

・軟膏の塗布

・湿布の貼付

・点眼薬の点眼

・内包薬の内服介助

・座薬の挿入

・耳垢の除去

・口腔ケア

・爪切り

・鼻腔粘膜の薬剤噴射

・ストマ装具の排泄物廃棄

・自己導尿の介助

認定特定行為業務従事者に認定されていれば、上記以外だけでなく、次の2つも対応できます。

・喀痰吸引

・経管栄養

 

看護師

看護師のできる医療ケアは以下の内容ですが、いずれも医師の指示のもとで行います。

・褥瘡の処置

・インシュリン注射

・喀痰の吸引

・中心静脈栄養

・経管栄養

・在宅酸素

・人工呼吸器の管理

 

医師

医師が老人ホームで対応する医療行為は主に以下のとおりです。

・診察

・経過観察

・注射

・点滴

・人工透析

・処方箋交付

・応急処置

介護施設など老人ホームでは、極めて限定的な医療行為しか対応できません。

クリニックや病院での医療行為や医療ケアを希望する場合には、医療機関を受診することが必要であると留意しておきましょう。

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