認知症とは?診断方法と診断・治療に用いる医療機器を紹介
認知症とは、脳が変化したことで以前はできていたことができなくなってしまい、生活に支障をきたした状態です。
会話音声を利用したAI医療機器(SaMD)などの開発も進められ、医療データをAIが処理し、数分以内に診断することを目指しています。
そこで、認知症について、その診断方法や治療に用いる医療機器を紹介します。
認知症とは
「認知症」とは、脳の病気などで脳神経細胞の働きが低下し、記憶力や判断力などの認知機能を失い、社会生活に支障をきたした状態のことです。
さまざまな原因で脳が変化し、できていたことができず、生活に支障をきたした状態といえます。
認知症と呼ばれる状態には、以下のとおり種類があります。
・脳の神経細胞への影響が原因の認知症…アルツハイマー型認知症・レビー小体型認知症・前頭側頭型認知症など
・脳血管の損傷などが原因の認知症…血管性認知症など
認知症の診断方法
認知症の診断は、問診・身体検査・画像検査・神経心理学的検査の順で行われます。
CTやMRIなどの画像検査で、脳の萎縮状態を確認し、知的・認知・実行機能・記憶を調べるため1対1で質問を行い、答えてもらう流れです。
脳の細胞が壊れれたことによる中核症状は、記憶障害・見当識障害・理解・判断力低下・実行機能低下などが該当します。
具体的には、覚えることができないケースや、考えるまで時間がかかったり時間や場所の感覚が分からなかったりといった状態です。
対する行動・心理症状では、性格・環境・人間関係などの要因で、精神症状や日常生活の行動上の問題が起こります。
具体的には、道に迷い家に帰ることができなくなったりトイレで失敗したり、苛立ちから奇声を上げたり大声を出したり、暴れるといった状態のことです。
認知症の診断・治療の医療機器
認知症の初期症状は、もの忘れ・理解力や判断力の低下・性格の変化などです。
特に認知症のもの忘れは、加齢に伴うもの忘れと違って、忘れていること自体を思い出すkとができません。
認知症の診断や治療では、以下の医療機器が使用されています。
・CT・MRI…脳の形を調べ、脳全体や海馬の萎縮を確認し、アルツハイマー病の疑いなどを早期発見する
・LIPUS-Brain…低侵襲で安全性の高い超音波を使い、体内に備わる自己治癒力を活性化させる
・アイトラッキング式認知機能評価法…映像に簡単な設問を組み込んで、記憶・注意判断・構成・言語などを評価する