特養(特別養護老人ホーム)で働く医療従事者や行える医療行為の種類を紹介

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特養(特別養護老人ホーム)とは、介護を必要とする方に介護サービスと生活の場を提供する公的施設です。

法令で介護施設と定義されている施設であり、入居するには一定の条件を満たすことが必要です。

医療の依存度が高い方も少なくないため、医師と看護師など医療従事者も施設内で働いています。

そこで、特養(特別養護老人ホーム)で働く医療従事者や、行うことのできる医療行為について紹介します。

 

特養(特別養護老人ホーム)の医療従事者とは

特養(特別養護老人ホーム)の医療従事者は、配置医師と呼ばれており、利用者の健康管理・療養上の指導・急変時の対応などを行います。

具体的に、診察・処置・検査・処方箋発行や、医療機関を受診することや検査指示などを行います。

また、施設の管理栄養士・機能訓練指導員・ケアマネジャーなどに、利用者の身体状態に応じたケア提供における指導も行います。

特養(特別養護老人ホーム)には、医師を必ず配置しなければならないとされています。

配置されている医師の9割は非常勤であるため、利用者の急変に対応しにくいのが現状です。

また、看護師は利用者の健康管理を主な業務としており、血圧測定や症状観察などを行って健康状態を把握します。

医師の指示に基づく医療行為や、胃ろう・喀痰吸引・点滴・在宅酸素療法の管理などを行います。

さらに多くの高齢者が過ごす施設であるため、感染症が蔓延しないように管理することも看護師の業務です。

 

医療行為の種類

医療行為は、医師免許がなければできない絶対的医行為と、医師以外でも可能な相対的医行為があります。

総体的医行為の場合、看護師などの医療関連の職種の資格がある方が行ったほうがよい行為と、資格がなくてもできる行為に分けられます。

 

特養(特別養護老人ホーム)の医療行為

特別養護老人ホーム(特養)の医療行為は、施設の医師・看護師・介護福祉士などが行います。

医師の医療行為は先に説明したとおりで、看護師は点滴・中心静脈栄養・経管栄養(胃ろうなど)・痰吸引・人工呼吸器管理・床ずれ処置・褥瘡処置・在宅酸素療法・ストーマ装具貼り替え・導尿・バルーンカテーテル管理などを担当します。

介護福祉士は、体温測定・脈拍測定・血圧測定・酸素飽和度測定・褥瘡観察・軽傷治療(ガーゼ交換・絆創膏貼りなど)・ひげそり・爪切り・服薬介助・点眼薬点眼・貼付薬貼付・耳垢除去などを行います。

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