医療専門の液晶ディスプレイを使った医用モニターとは?特徴を簡単に紹介

治療用機器

医療現場で使われている液晶ディスプレイは、医療用モニターや読影用モニターと呼ばれる「医用画像表示用モニター」です。

一般的なパソコンのモニターとは異なり、医用専用に作られています。

そこで、医療専門の液晶ディスプレイを使った医用モニターについて、一般的なモニターとの違いや特徴を簡単に紹介します。

 

医用モニター

「医用モニター」とは、医療用に適した規格・特徴を持つディスプレイです。

医療現場では、医用画像撮影装置のデジタル化や性能が向上したことで、CT・MRI・超音波などのように色々な種類で膨大な量の医用画像データの生成が可能となっています。

ただし医用画像の表示においては、医療判断ミスを起こさないためにも、微細な画像を忠実・安定して再現することが求められます。

そのため医用画像の表示モニターは、各種画像の情報量に応じて選ぶことのできる高解像度を保っています。

また、微妙な陰影や濃淡の再現が可能な多階調や、明るい環境でも視認性を保てる高輝度など、高い性能が備わっていることが特徴です。

 

医用モニターと一般的なモニターの違い

医用モニターと一般的なモニターの違いは、主に以下の3つです。

・医用モニターは医用画像表示の規格やガイドラインに適合したモニターである

・医用モニターは輝度や画面の均一性などの品質が高く安定性が保たれている

・医用モニターは長期間に渡り品質が維持できる品質管理機能が備わっている

一般的なモニターの場合、読影など診断用途に適切とはいえません。

医用モニターは解像度・輝度・階調特性が一般的なPCモニターとは異なります。

 

医用モニターの特徴

医用モニターの特徴は、滑らかなグラデーションや画面全体の輝度、色の均一性の質が高いことが特徴です。

CT・MRI・マンモグラフィ・超音波・内視鏡などの検査の種類や、読影用または参照用などの用途に適した解像度・輝度・階調特性に対応できることが医用モニターの特徴といえます。

画面均一性を向上する機能が搭載されているため、画面中央だけではなく全体で均一に画像を表示します。

また、経年劣化の補正など、品質の安定性にも優れています。

長期間の使用で液晶パネルのバックライトが劣化すれば、だんだんと画面は暗くなってしまいます。

定期的な品質の確認と調整が必要といえますが、医用モニターでは品質管理ソフトウェアに対応しているため、表示の補正や受入試験、定期確認も簡単なガイドを使って行えます。

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