医療現場で行われる看護学生のための実習について簡単に解説
医療における実習生とは、医療従事者を目指す学生のうち、医療現場や福祉施設で実習する学生です。
臨床実習生は、患者と直接対面し、診療・治療・カルテの記載方法などを学びます。
そこで、医療現場で行われる看護学生のための実習について簡単に解説します。
医療実習生の特徴
医療実習生には、以下の特徴が見られます。
・医療実習生の実習期間は、医学部や歯学部で2年間、他の医療従事者は1年間(学校や学科により異なる)
・医療実習生には、医師と同じように患者の個人情報とプライバシーに関する守秘義務が課される
医療実習とは
「医療実習」では、医療従事者を目指す学生が、医療機関で患者と対面しながら医療者としての以下の実習を行い、知識や技術を学びます。
・患者のカルテや観察をもとに病歴や障害歴を調べる
・検査の実施と結果の解釈を行う
・患者の評価を報告する
・診察や治療を行う
・医療情報の種類・役割・情報の取り扱いを学ぶ
・専門職の役割を学ぶ
・業務内容を理解する
・倫理観を学ぶ
など
医療実習では、大学で学んだ知識や技術を、実際に医療現場で実践します。
医学部では、以下を行います。
・患者への問診・身体診察
・カルテの作成
・指導医の診察・検査の見学
・手術の立ち会い
また、医療情報の種類・専門職の役割・業務内容・倫理観などを学びます。
看護学生では、指導担当の看護師と一緒に、病院や施設で実際に患者を受け持って看護に関することを学習します。
患者や利用者との関係や、様々な職種との連携を学び、問題解決能力や自己省察などを身につけていきます。
作業療法士は、現場の様子を見学し、専門職としての所作や接遇を学びます。
チームの一員として患者のリハビリを担当し、知識を整理・活用してニーズに合った実践スキルを高めます。
医療実習の目的
医療実習の目的は、診療チームの一員として、診療業務を分担しつつ職業的な知識・思考法・技能・態度の基本的な内容を学ぶことです。
実習期間は1年次で1週間、4年次で4週間などであることが多いものの、学校や学科によって異なります。
また、医療実習で学ぶことは以下の内容です。
・医療情報の種類と役割
・情報の取扱い
・専門職の役割・業務内容
・倫理観
・患者本位の医療
・医療従事者の役割
・医療機関の活動
・医師としての基本的態度・技能
なお、実習生にも患者の個人情報とプライバシーなどの守秘義務が課されるため、情報漏洩には十分に注意してください。