病院の節電方法とは?ライフラインの削減と節約のコツを簡単に紹介

治療用機器

病院経営で経費の多くを占めるのが電気代であるため、固定費削減に向けた節電対策が重要といえます。

変動費は調整しやすいため、出ていく金額を抑えられるのに対し、固定費の比率が大きければ売上減少時に赤字転落しやすくなります。

病院運営では非常時でも安定した電力供給が求められるため、高騰する電気代で経営難に陥る恐れのある医療機関も少なくありません。

そこで、固定費削減の対策として重要といえる病院の節電方法について、ライフラインの削減と節約のコツを簡単に紹介します。

 

病院の消費エネルギー量が多い理由

病院の消費エネルギー量は、他業種に比べて最も多いといえますが、その理由は以下のとおりです。

・停止できない医療機器の影響

・空調の設定が重要

・照明等の24時間稼働

 

それぞれ説明します。

 

停止できない医療機器の影響

病院には、患者の生命を守る医療機器が多く備わっているため、24時間365日稼働し続けなければならないケースも少なくないといえます。

停止できない医療機器により、消費エネルギー量が増えます。

 

空調の設定が重要

病院の設定温度は、夏は低め、冬は高めで保たれます。

快適さだけでなく、生命や体調を維持するために必要なことです。

そのため空調による消費エネルギーも増えることは避けられません。

 

照明等の24時間稼働

病院は24時間、空調・照明・医療機器などの稼働が必要であるため、他業種よりも消費エネルギー量は増えます。

 

ライフラインの節電方法

医療現場では、部門や患者に合った最適な室温を保つことが必要です。

そこで、それぞれの部門やエリア、季節に合った室温の見直しを行いましょう。

具体的な方法は以下の5つです。

・適切な室温調整をする

・外気をうまく活用する

・カーテン等で遮光する

・フィルターを清掃する

・室外機周辺の障害物を除外する

 

それぞれ説明します。

 

適切な室温調整をする

空調は、個々の機能や部屋の環境などにより、室温調整でかかる電力量は変わります。

そのため、部屋ごとに室温計で計測し、最適な設定温度を決めておきましょう。

 

外気をうまく活用する

冷房に関しては、夏以外の冬季や中間期には、外気を導入するなどうまく活用することでエアコンの消費電力を削減できます。

 

カーテン等で遮光する

カーテンやブラインドを使い、遮光すれば省エネにつながります。

ブラインドありとなしでは、10.6%の省エネ効果の違いがあるとされています。

 

フィルターを清掃する

フィルター清掃を2週間に1回行った場合、冷房時で4%程度、暖房時で6%程度の省エネが可能です。

 

室外機周辺の障害物を除外する

室外機周辺に物を置いていると、ファンから放熱されることの妨げになるため、もし置いているときは除外しましょう。

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