医療におけるインターネット活用とは?メリットや現場での脅威を紹介

医療現場でも、インターネットの活用が普及しています。
たとえば医療情報連携ネットワークやオンライン診療の普及・恒常化がその例であり、医療現場でのIT利用は身近なものになったといえるでしょう。
医師が紹介状を作成するとき、紹介先の医療機関情報を調べたり医薬情報を検索したりなど、様々な場面でもインターネットは活用されています。
文献検索・メール送受信などもその例です。
ただしインターネットを利用するのであれば、サイバーセキュリティ対策を万全にすることが求められます。
そこで、医療におけるインターネット活用について、メリットや現場での脅威を紹介します。
医療におけるインターネット活用のメリット
医療におけるインターネットの活用には、以下のメリットがあります。
・オンライン診療…スマートフォン・タブレット・パソコンなどで、自宅など医療機関から離れた場所でも、医師の診察や薬の処方を受けられる仕組み(ただし対面診療と異なり触診などができないため、かかりつけの医師が実施することが原則)
・地域医療ネットワークシステム…インターネットを活用し、地域の医療機関が患者の診療に関する情報を参照するシステム
・遠隔医療…映像を含む患者情報の伝送に基づいた、遠隔地からの診断や指示などの医療行為
・電子カルテなどの医療システムの遠隔保守作業…VPN(仮想プライベートネットワーク)を利用し、院外のパソコンをインターネット経由で院内のネットワークへ接続するシステム
医療のデジタル化は、医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の第一歩といえます。
医療DXの最終目標は、デジタル技術で医療現場の業務を革新し、患者と医療従事者のどちらにも良い環境を提供することです。
医療現場のインターネットの脅威
病院では、研究や調査を目的として、ネットワークへデータを出し入れすることを完全禁止はできません。
仮にデータが部門ネットワークにあれば、USBメモリーを使ったデータの取り出しになります。
他にも、リモートでアクセスするため、通信ポートを開けている端末が接続されている場合もあるようです。
ただし医療現場の特有の事情で、脆弱性を残したままでが運用管理が必要になるケースも多く見られます。
インターネット分離していても脅威の侵入の恐れはあるため、自己拡散型のランサムウェアがネットワーク内に侵入しないように、セキュリティ対策を万全にすることが大切です。