医療AIとは?領域やすでに実用化されている技術を簡単に紹介

医療AIとは、医療分野に人工知能技術を応用した技術です。
高まる医療ニーズへ対応するため、提供する医療の質向上を目指すための取り組みといえます。
機械学習・深層学習・自然言語処理・画像認識などの技術を活用し、医療現場を支援することが医療AIの役割といえるでしょう。
そこで、医療AIについて、領域やすでに実用化されている技術を簡単に紹介します。
医療AIとは
「医療AI」とは、人工知能で医療の質向上を目指す取り組みです。
たとえば、ゲノム医療・診断・治療・医薬品開発・介護などの利用領域で、人工知能は活用されます。
特にAIによる画像診断は進んでおり、読影が必要な医療画像数が増えても、医師の数は増えないため、作業効率化が課題とされています。
そこで、診断の質を高めながら、医師の負担を軽減できるAIによる医療が必要といえます。
医療AIのメリットは、業務効率化・診断精度向上・医師の負担軽減や過誤防止、さらに地域格差の是正などが挙げられます。
医療AIの領域
厚生労働省の「保健医療分野におけるAI活用推進懇談会」では、医療AIの重点領域として以下の6つを挙げています。
・ゲノム医療
・画像診断支援
・診断・治療支援
・医薬品開発
・介護・認知症
・手術支援
この中で多く活用されているのが画像診断支援の領域といえるのは、以下の3つの用途が関係します。
①医師が診る前にAIが判別すれば、医師の負担軽減に寄与できる
②医師が診た後にAIが判別すれば、ダブルチェックが可能となる
③リアルタイムに医師とAIが診ることで気づきが生まれ見逃しを軽減できる
実用化済の医療AI技術
すでに実用化されている医療AI技術には、たとえば大腸内視鏡や胃カメラなど、消化器内視鏡分野の機器が挙げられます。
MRIやX線も補助診断装置として、ソフトウェアの中に組み込まれています。
実際、実用化されている分野は、検査数や患者などが多く、画像データが集まりやすい分野に集中しています。
AI活用が期待される医療領域は無限に存在しているのにもかかわらず、医療全体では一部にしか実用化されていません。
ただしAIを使った画像診断補助に対する加算(単純・コンピュータ断層撮影)が保険適用されるなど、今後はさらに医療AIが医療現場で活用されると考えられます。
今後は、健康診断などごく身近な検査などでも医療AIの補助診断などが採用されると予想されます。