画像診断機器とは?役割や種類・CTとMRIの違いを簡単に紹介

診断用機器

画像診断機器とは、患者を撮影した画像により、ケガや病気の状態を確認し、適切に診断するための医療機器です。

代表的な画像診断機器には、レントゲン・CT・MRI・超音波診断装置などが挙げられます。

血液検査などで病気の兆候が見つかった場合や、手術を行う前の患部の腫瘍の有無など、病状を特定する目的で使われます。

そこで、画像診断機器の役割や種類、CTとMRIの違いを簡単に紹介します。

 

画像診断機器とは

画像診断機器とは、撮影した画像により、ケガや病気などの状態を確認するための医療機器です。

血液検査を行ったときに病気の兆候があった場合や、手術を行う前の患部撮影などにおける腫瘍の有無など、病状特定の目的などでも使われます。

主な画像診断機器として、CT(コンピューター断層撮影装置)やMRI(磁気共鳴画像装置)などの大型診断装置が利用されています。

腫瘍の早期診断や病巣の広がりの評価、治療後の再発またはがん転移の確認など、治療を適切に行うためにも重要な役割を果たします。

 

画像診断機器の種類

画像診断機器にはいくつか種類がありますが、たとえば以下の機器が挙げられます。

・X線(レントゲン)…X線により、体内の様子を画像化して調べる検査

・CT(コンピュータ断層撮影装置)…X線により、体内の断層像を得る装置を使って頭蓋内病変の鮮明な画像を撮影する機器

・MRI(磁気共鳴画像装置)…磁石とラジオ波により、体内の断層像を得る装置を使って脳・脊椎・四肢・骨盤内の病変の検出を行う機器

・超音波診断装置…音の反射を信号とした画像により、断層像を得る装置

 

CTとMRIの違い

CTとMRIは、断面画像により臓器の状態を評価するための機器です。

ただし画像化する原理や、得意とする疾患は以下のとおり異なります。

・検査原理の違い…CTはX線を使用するのに対しMRIは磁石と電波を使用する

・得意とする疾患の違い…CTは脳出血・肺炎・石灰化(胆石や腎結石など)を得意とするのに対し、MRIは脳梗塞・靱帯・脳腫瘍・骨盤部(前立腺や骨盤部検査)が得意である

・検査の特徴の違い…CTは空間分解能が高いため短時間で広範囲の撮影が可能であるのに対し、MRIは濃度分解能が高いためコントラストが良好であり、造影剤を使わなくても血管撮影ができる

・検査の適応の違い…CTは頭部・腹部・骨盤領域など幅広い部位の検査に適応できるのに対し、MRIは頭部・骨盤部・脊椎・四肢など関節軟部組織の検査に適する

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