レーザー治療の利点は手術にメスとして活用する以外にもたくさんある!

治療用機器

医療分野で使用するレーザーの代表的なものに、手術に使用するレーザーメスがあります。
レーザーには切開するという用途以外にも、鎮痛、止血、殺菌や消毒、消炎といった多くの利点がありますが、利点を活かした使い方は治療以外にも様々です。

レーザーはいつ生まれた?
レーザーの生みの親と言われているのは、アメリカのチャールズ・タウンズという物理学者で、レーザーの基本原理を発明しました。
その後、多くの研究者や学者がレーザーの研究を行い、1960年、ルビーの結晶でレーザー光発振に成功を遂げたアメリカのセオドア・メイマンが実質的な発明者と言われています。

レーザーメスはどこで活躍している?
手術などで使用するメスにも種類があります。レーザーメス以外にも、スチールメス、電気メス、超音波メスなどがあり、どの部位でも優れているメスというものは存在しません。
ただし、口腔内や肛門周辺などの手術の場合には、レーザーメスを使うことで術後の腫れや痛みを抑えることができると言われています。
レーザーメスは精密切開や高速切開、広範囲な止血が可能なため、術中に出血を抑えることができ、術後も腫れや痛みを軽減できると考えられています。
実際に人の肛門科の手術で報告されているなど、体にとって優しいメスと評価が得られているようです。

レーザー治療は将来どのような期待がされる?
日本でレーザー医療が始まったのは1980年前後と言われていますが、現在ではすっかり多くの医療分野においてレーザー技術が応用されています。
今後、レーザー治療にはどのような期待がされるのか、次のようなことが挙げられます。

・ガン治療など難病治療に医療レーザーが活躍
ガン治療を行う場合、体内に内視鏡を入れてモニター越しに確認し、レーザー照射によりガン細胞を破壊するレーザー内視鏡を行います。
また、血液にガン細胞に反応する色素を入れ、レーザー照射を行いながらどこにガンが隠れているか発見するといった方法など、レーザー治療が主流化することも考えられるでしょう。

・診断や測定、介護分野にレーザーを活用する
レーザーを治療として用いるだけでなく、CTや顕微鏡、血液測定などに用いることで診断や測定分野における普及も十分考えられます。
また、既に介護分野でも寝たきり状態の人の床ずれにレーザーを活用して効果が発揮できていますし、在宅医療用にポータブルレーザー機器が誕生し、医師や看護婦が訪問介護に用いるといった利用も考えられるでしょう。

今後もレーザーは活躍し続ける
このようにレーザーを用いた方法は、様々な分野で活躍することになるでしょう。利点を活かした活用方法で、手術や治療にかかるストレスを軽減できる様になることが期待されます。

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