MRIを利用するうえで頻出する用語について解説!
【はじめに】
人体の断層画像装置として医療現場でよく用いられるMRI。
MRIに関する用語は、医療従事者で扱いに慣れている人にとっては問題ないかもしれませんが、素人から見ると難しいものも多いように思えます。
今回、MRIに関係する言葉、用語についてまとめてみましたので参考にしてください。
【MRI使用時によく使われる用語4選!】
今回4つ挙げたMRIに関する用語について一つ一つ見ていきたいと思います。
・非侵襲
MRIはよく「非侵襲的な医療機器だ」といわれています。
ではこの「非侵襲的」とはどんな意味なのでしょうか?
「非侵襲」について簡単に説明すると「体を傷つけないこと」といえます。また、逆の意味で使用される「侵襲的」とは患者さんの体にメスを入れるといった体に傷をつけることを意味しています。
・プロトン
MRIは磁場内に置かれた単位体積当たりに含まれるプロトンの密度・状態をエコー時間など調整して画像化したものということができます。
では、ここで使われている「プロトン」とは何かというと、端的にいえば水素イオンのことを指します。この「プロトン」の量つまり「プロトン密度」がMRIで検査するときの画像の濃淡に影響しているということになります。
・磁場
MRI装置内には強力な磁場が発生しています。
この磁場について簡単に説明すると、磁気力が発生する場所といえます。
また磁気力とは磁極と磁極の間に働く力のことで同種の磁極間では反発しあい、異種の磁極間には引力が働くようになっています。磁石のN極とS極をイメージすればわかりやすいでしょう。
・RFパルス
RFパルスとはラジオの電磁波などに使われている信号のことでラジオの場合には「10KHz~100KHz」ほど、MRIなどの医療機器で応用されるときには「300KHz~6MHz」の間で使われています。このRFパルスは先ほど説明したプロトンを一斉に特定方向に向けるときに使われ、このことを「磁気共鳴現象」と呼んでいます。
【まとめ】
被爆の恐れがなく安心・安全なMRIをご自身の体の検査に利用する人は増えてきているようです。また、MRIを使用するうえで検査する側が知っておかなければならない基本用語や医療関係者にさえも難しい専門用語などがたくさんあります。しかし、これらの用語の意味や用法を理解することでMRIの構造や原理、扱い方が把握できます。
ぜひ現場で役立てていただきたいです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。