医療用手袋とは?医療現場で使うグローブの種類
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、どの医療機関でも感染予防対策には十分力を入れ取り組んでいることでしょう。
診療で使用する器具の洗浄だけでなく、グローブも安全性の高いものを使用し、患者ごとにつけ変えることが大切です。
感染拡大の影響により、パルおきしめーたや人工呼吸器(ECMO)などの医療機器が注目されるようになりましたが、医療用手袋であるグローブの需要も増えました。
安心して医療機関で診療を受けてもらうために大切なことですが、医療現場で使用する医療用手袋やグローブにはどのような種類があるのか紹介していきます。
医療用手袋とは
「医療用手袋」とは、医療現場で使用される個人用防護具であり、医療従事者と患者間で血液や体液などによる感染・汚染することを防ぐために着用されます。
医療現場で使われる手袋の種類
医療現場で使われる手袋にはいくつか種類がありますが、医療機器に含まれるものもあれば、そうでないものもあります。
医療機器に含まれる手袋はクラス分類されますが、次のとおり分けられます。
・クラスⅠ…歯科用手袋・検査用手袋・検診用手袋
・クラスⅡ…手術用手袋
医療機器に含まれないものの、医療現場で使用される手袋は主に多用途手袋と呼ばれるもので、器具洗浄や清掃時などに使用されます。
再使用できることが特徴で、指先から前腕くらいまで覆うことができる厚手タイプの手袋です。
手袋の素材は、
・天然ゴム
・ニトリル
・ポリ塩化ビニル
などいろいろありますが、素材によって装着感だけでなく、バリア効果や特製などが異なります。
医療用手袋販売には医療機器販売業の取得が必須
医療機器とされる医療用手袋を輸入で販売するときには、輸入者が医療機器製造販売業許可を取得した上で、品質や市場流通に関する責任を持つことが必要とされています。
輸入された手袋の製造作業や保管についても、医療機器製造業登録を取得した倉庫で対応することが必要とされ、病院などに販売するためには販売業者が医療機器販売業を取得していることが必要です。
そのため安価であることを理由に、怪しい販売業者から購入しないように注意してください。
なお、医療用手袋についてはクラス分類ごとに取得しなければならない業が異なるため、その点についても注意するようにしましょう。
【クラスⅠ】
製造販売業…第三種医療機器製造販売業
製造業…必要
販売業…不要(特定保守管理の医療機器除く)
【クラスⅡ】
製造販売業…第二種医療機器製造販売業
製造業…必要
販売業…必要