医用テレメーターとセントラルモニタの目的と周波数とは

治療用機器

「医用テレメーター」とは、患者の心電図・呼吸状態・血圧などをナースステーションで常にモニタリングすることを可能とする医療機器です。

新型コロナウイルス感染症を患った患者の場合、急激に呼吸状態が悪化することもあったため、治療に大きな役割を果たした医療機器といえます。

急変したときの早期対応や、重症対応病院に早期転院させるための治療体制整備などにも有効といえますが、医用テレメーターとセントラルモニタの目的と周波数について解説していきます。

コロナ禍で重要性が高まった監視装置

新型コロナウイルス感染症の影響により、生体情報モニタリングを必要とする患者が一時的に増えました。

それにより、医療機関でセントラルモニタなどの必要性についてチームで検討することや、アラーム鳴動の際における基本的な対応方針の明確化などが求められることになったといえます。

電極粘着力低下を見据えて、定期的な確認や交換なども必要となり、合わせて電池交換・電波受信可能範囲での管理といった、医療スタッフの負担が重くならない対応も徹底することが求められるようになりました。

医用テレメーターとは

「医用テレメーター」とは、医用に割り振られた特定小電力無線を使って、患者のバイタルサインを遠隔でモニタリングできるシステムです。

測定できる項目は送信機により異なるものの、たとえば心電図・呼吸・SPO2(動脈血酸素飽和度)・非観血血圧などが挙げられます。

機器により、モニタリングできる人数なども変わることが特徴です。

セントラルモニタとは

「セントラルモニタ」とは、ナースステーションなどに設置することで、患者のベッドサイドモニタや送信機からの情報を集中監視できるシステムです。

無線LANを使ったネットワーク接続と双方向通信により、アラームを設定したりレビューデータを確認したりできます。

モニタで監視できること

モニタで監視できることは、主に次の項目です。

・波形表示項目(心電図・呼吸・脈波・血圧・体温など)

・数値表示項目(心拍数・呼吸数・脈拍数・血圧・体温・Spo2)

患者の状態を監視し、何か異常があればアラームで知らせてくれます。

最近ではME技術が向上したことで、機能・性能・安全性・信頼性・小型化・軽量化などが向上し、使用可能となる場所も一般病棟・ICU・CCU・手術室と拡大されるようになりました。

医用テレメーターの周波数

医用テレメーターは、無線局の免許を必要としない特定小電力無線局であり、420~440MHz帯が割り当てられており、最大480チャネルが設けられています。

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