病院など医療機関の電気代は高い?消費電力量の多い理由と電気代削減の方法を解説
病院など医療機関には、空調や医療機器など電気を必要とする機械や設備が多く備わっています。
質の高い医療サービスを提供するためにも、設備や機械の稼働が必要となり、消費電力量は多くなりがちです。
最近では一般家庭で電気代が高騰しつつありますが、医療機関も他人事ではありません。
安定したインフラ基盤を維持しながら医療を提供し続けるためにも、病院など医療機関の電気代はなぜ高いのか、消費電力量の多い理由と電気代削減の方法について解説していきます。
電気代高騰が病院経営の大ダメージに
昨今では電気料金が高騰しており、一般家庭だけでなく病院など医療機関も大きなダメージを受けています。
今後も電気代の上昇問題は無視できない状況が続くと考えられますが、そもそも電気代の高騰は2021年から続いています。
その原因として、
・燃料費調整単価が値上がったこと
・電気料金プランの単価が上昇したこと
・市場価格が高騰したこと
などが挙げられるでしょう。
病院の消費電力量が多い理由
病院など医療機関には入院患者もいるため、24時間稼働が必要となる設備や医療機器が数多く導入されています。
病棟やICUなどに入院中の患者以外にも、救急搬送される方に治療を行うために待機状態を保つことも必要です。
24時間連続稼働する設備や医療機器が多いだけでなく、MRIなどの高度医療機器は消費電力量が大きいため、電気代も高くなりがちといえるでしょう。
電気代が今後も高騰し続ければ、病院経営継続を脅かす問題にもなりかねないため、省エネ対策を推進していくことが必要となります。
病棟部の電気代削減方法
病棟部の電気代は、病院内面積に占める割合が大きいことと、24時間稼働している場所のため、消費電力量も大きくなりがちです。
空調設備による電力消費は大きく、療養環境に配慮しつつ適切な温度設定がポイントとなります。
外気の取入れやカーテンやブラインドを活用するなど、省エネと電気代削減につなげていきましょう。
外来部門の電気代削減方法
外来部門は稼働している時間が短いため、電気代も全体の1割程度です。
ただし患者の出入りが激しいため、空調設備の負担は大きくなると考えられます。
出入り口から外気が直接入らないようにするなどの工夫で、電気代をある程度削減できるでしょう。
管理部門の電気代削減方法
管理部門の場合、OA機器などの使用による消費電力が中心となるため、電気代も全体の1割程度に収まります。
照明やOA機器をつけたままにせず、空調も適温に調整するなど、基本的な対策を行いましょう。