オンライン診療とは?対面診療との違いや受診するメリット・デメリットを解説
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、注目されるようになったのが「オンライン診療」といえます。
オンライン診療とは、たとえば手元のスマートフォンやタブレット、パソコンなどでインターネット経由により、医師と対面せずにビデオ通話機能などを使って医師の診察を受けることができる方法です。
インターネット環境があれば自宅や勤務先でも受診できるため、時間や手間がかからず、場所も選ばないことがメリットといえるでしょう。
忙しく医療機関に通院できない方や、職場の休憩時間などを活用したい方なども、空き時間を利用した無理のない診察が可能です。
そこで、オンライン診療とはどのような仕組みなのか、対面診療との違いや受診するメリット・デメリットについて解説していきます。
オンラインと対面の違い
オンラインによる診療と対面での診療の違いとして、次の3つが挙げられます。
・診察時間
・診察の負担
・提供できる医療
診察にかかる時間や負担が軽減されることは医療を提供する側にもメリットがあり、患者側もインターネット環境があれば場所に関係なく受診できるというメリットがあります。
また、わざわざ医療機関に足を運ぶ必要がないため、患者の負担も軽減されることでしょう。
しかしオンライン診療では対面診療であれば可能となる聴診・触診・打診はできないため、視診と問診メインの診察となります。
と視診のみとなります。
疾患を特定することが難しいケースや、検査・処置を必要とする場合には、オンライン診療だけでなく対面診療を受けることが必要になるといえるでしょう。
保険適用で受診できるオンライン診療の種類
視診と問診がメインであるオンライン診療は、以下の一部の疾患のみ保険適用で受診することができます。
内科(糖尿病・甲状腺障害など)
消化器内科(胃潰瘍・アルコール性慢性膵炎など)
呼吸器科(喘息・結核など)
循環器科(心不全・不整脈など)
保険対象の疾患である場合でも対面診療が必要になる場合もあるため、オンライン診療で完結できるわけではないと留意しておいてください。
オンライン診療のメリット
受診できる疾患など限られるものの、オンライン診療には次のメリットがあると考えられます。
・予約を取りやすい
・移動や待機にかかる時間がない
・感染リスクがない
予約は24時間365日受け付けており、移動や待ち時間もないため、医療機関を直接受診することが難しくても安心です。
オンライン診療のデメリット
メリットも多いオンライン診療ですが、インターネットを使ったスマートフォンやパソコン操作が苦手な人は利用しにくいことがデメリットです。
また、提供される医療サービスも限定されるため、結果的に対面診療が必要になる場合も少なくないと理解しておきましょう。