医学部の大学院とは?入学の要件や特徴・院生の年齢層について簡単に紹介
大学の医学部卒業後、さらに学びを深めたいときには大学院への進学を考えることになるでしょう。
大学院では医学部在学中に研究室への配属以上に、さまざまな研究ができるため、医学的な知見をさらに深めることが可能です。
そこで、医学部の大学院とはどのような場所なのか、入学の要件や特徴、院生の年齢層などについて紹介していきます。
医学部の大学院とは
医学部は他の学部と違って、大学で学ぶ内容が統一されており、大学間での差はそれほど大きくないといえます。
しかし大学院の場合、研究室や教室により学ぶことのできる内容は異なります。
また、医学部の大学院は学部卒業後すぐに入学するわけではなく、入学前にある程度の医療現場経験を積むことが必要です。
そのため医学部の大学院に通う理由は、医局からの指示や医療の知見を深める以外のも、研究医や教授を目指すということなどが考えられます。
医学部の大学院の特徴
医学部の大学院は、その他学部の大学院とは異なった部分がいくつありますが、その中で次の3つを特徴として紹介します。
・学士・博士学位授与までの流れ
・他学部の修士でも入学可能
・処遇に影響しない
それぞれ解説していきます。
学士・博士学位授与までの流れ
医学部では6年間大学に通い学士を取得します。
その後、大学院で4年間在籍することになり、博士論文を書くことで修士は飛ばして博士学位となります。
他学部の修士でも入学可能
医学部の大学院で医学博士を取得する要件に、医学部であったことは含まれていません。
そのためもともと工学部や理学部で修士となり、医学部の大学院に入学するというケースも見られます。
ただし、医学博士と医師は同じではないため、医学博士でも医師免許がなければ医療行為は行うことができません。
・処遇に影響しない
医学博士となったことが、医者としての処遇に大きく影響することはありません。
医学部大学院の院生の年齢層
医学部の大学院の院生は、一度医師として働いた経験がある方がほとんどであり、業務年数もバラバラです。
研修医3年という期間が完了後、すぐに大学院へ入学する方もいれば、医師として10年働き入学する方もいます。
比較的多浪生も多いことや、現場での実務経験を積んでいる方が多いため、医学部の大学院生は30代などの年齢層が多い傾向です。
大学院に通いながら現場で医師として働く方もいるため、主治医が大学院生であったとしても、診療技術などが浅いと心配する必要はないと考えられます。