医療現場で行われる看護学生のための実習について簡単に解説

看護師として病院など医療機関で働くには、カリキュラムの一環として臨地実習単位修得が必要となります。

看護学生のために行われる実習は、看護師として自覚するために必要なことといえますが、講義や学内演習で得た知識や技術を臨床現場で活かすことができるのか、実践する方法など体得する上でも必要なことといえます。

また、現場で患者の看護にあたる上では、コミュニケーション能力を高め、責任のある仕事に就いていると自覚することも必要です。

そこで、医療現場で行われる看護学生のための看護実習について簡単に解説していきます。

看護学生のための実習とは

看護学生のための実習とは、看護実習生が看護対象となる方や、その方とともに生きる方、地域で健康を気遣いながら生活する方やそれらの人々が生活する地域などを理解するために必要なことという位置付けです。

その中で行われる看護学実習では、看護実習生が臨床の場に立ち、看護実践過程や医療職の協働・連携を学んで看護の本質を修得するため欠かせない教育と考えられています。

学士課程で学修した教養科目や専門基礎科目の知識などを基盤としながら、専門科目である看護の知識・技術・態度を統合・深化して検証し、実践に適用させることができる能力を修得するために行われます。

看護実習の目的

看護実習が行われる目的は、看護という分野が社会的にどのようなことを求められている分野なのか学ぶと同時に、看護実践現場に慣れてもらうことです。

看護を必要とする方は、成人・老年・小児など様々な年齢層の方もいれば、医療機関や在宅など場所も様々です。

そこで、健康レベルと対象となる患者の特性に応じた実習を経験し、看護師として現場で活躍してもらえる人材育成のために行われます。

看護実習の期間

看護実習の期間は、看護大学であれば1年生から4年生までです。

常に看護現場に足を踏み入れることで、主体的に現場で何が行われているか学ぶことができます。

筆記の勉強も多いものの、臨地実習の時間も多く設けられており、1年生と2年生の間は年に1、2回、2～3週間程度の実習を行います。

しかし３年生になると、5～11月頃など、半年に渡り臨地実習が実施されます。

病院実習の看護実習生のメリット

病院実習に参加する看護実習生のメリットとして、多様な病院で実習経験ができるため、それぞれの病院の医療に対する方針・特徴・環境などの違いを実感できます。

幅広い知見や対応力を身につけることができ、経験や情報収集が可能になるため、就職先の検討における選択肢も広がります。