医療機関のベッドの種類とは?電動ベッドや介護ベッドなどそれぞれの違いと特徴
医療機関でベッドを買い揃えるとき、電動ベッドや介護ベッド、特殊寝台など種類が多く迷うこともあるでしょう。
そこで、医療機関のベッドの種類とそれぞれの特徴について説明していきます。
医療機関のベッドの種類
ベッドには次の2つの種類があります。
・手動式
・電動式
さらに機能としては次の3つが備わっているといえます。
・背上げ機能(ベッドの背を上げいろいろな角度に調節)
・膝上げ機能(膝部分を上げいろいろな角度に調節)
・床高さ調節機能(ベッドに座ったとき足が床につく高さや介助・処置しやすいベッド高さなどの調節)
たとえば電動式のベッドのうち、電動起床回転ベッドなどは、背上げし座位の状態でボタンを押すと、背部と座位が90度回転するという機能が備わっています。
病院で多く設置されているのはギャッジベッドで、ハンドルやリモコンなどを使って、寝たままの状態から背上げ・膝上げなどが可能です。
電動ベッドとは
電動ベッドとは、背もたれや脚部分が電動で動き、リクライニングする機能が備わったペッドです。
介護ペッドの呼び方の1つであり、介護以外の目的でも使用されます。
高齢者など介護を必要とする方以外にも、たとえば健康で若い世代が睡眠の質向上や、ベッドをリラックスする場所にする目的で電動ベッドを活用しているケースもあります。
介護ベッドとは
介護ベッドとは、利用者の動作をサポートする機能や、介護者の負担を軽減する機能が備わっているベッドです。
特殊寝台と呼ばれる福祉用具のひとつであり、利用者がベッドから起きたり立ち上がったりする動作を助ける機能が備わっています。
特殊寝台とは
特殊寝台は先にも述べたとおり、介護ベッドと同じ意味で使われる呼び方です。
モーターが組み込まれて、背もたれ部分が起き上がったり足元の傾斜角度が調整できたり、さらに床板の高さ調整が可能であるなど様々な機能が備わっていることが特徴といえます。
なお、介護保険法による特殊寝台の定義は、サイドレールが取り付けられている、または着脱可能なベッドです。
ギャッチベッドとは
ギャッチベッドは先に紹介したとおり、ベッド上に寝たままの状態で上半身を起こしたり膝を曲げたりできる機能が備わったベッドです。
医療分野では、ベッドの背もたれを上げることをギャッチアップといいますが、この機能がそのまま名称になっていると考えられます。