新型コロナウイルス感染症医療提供体制緊急整備事業とは?
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、新たに実施されているのが「新型コロナウイルス感染症医療提供体制緊急整備事業」です。
新型コロナウイルス感染症患者や感染が疑われる方を、都内医療機関に円滑・適切に、そして確実に受け入れる体制を確保し、感染症対策に係る医療提供体制強化のため実施されています。
そこで、新型コロナウイルス感染症医療提供体制緊急整備事業について説明しますが、自治体によって内容が異なる場合もあるため確認した上での申請をしましょう。
新型コロナウイルス感染症医療提供体制緊急整備事業とは
新型コロナウイルス感染症医療提供体制緊急整備事業は、新型コロナウイルス感染症に係る医療体制整備に向けて、新型コロナウイルス感染症患者など対応する入院・外来医療機関に対し設備整備の次の補助事業を実施するという事業です。
・入院医療機関等設備整備事業
・外来対応医療機関設備整備事業
・外来対応医療機関確保事業
それぞれ対象となる要件は異なるため、十分に内容を確認することが必要ですが、複数の対象要件を満たしていれば重複申請が可能となっています。
入院医療機関等設備整備事業
対象となる医療機関は、新型コロナウイルス感染症患者の受け入れた実績があり、G-Mis上に実績・受入可能病床数など入力を行う新型コロナウイルス感染症患者入院医療機関などです。
令和5年9月末までに受入実績が発生する見込みがある医療機関も含まれます。
補助対象経費・補助上限額は、下記の設備整備等に係る費用で、令和5年9月末までにかかる経費に限られます。
・簡易陰圧装置
・人工呼吸器及び付帯する備品
・簡易病室及び付帯する備品
・Hepaフィルター付パーテーション
・Hepaフィルター付空気清浄機
なお、補助される金額などは自治体に確認しましょう。
外来対応医療機関設備整備事業
対象となる医療機関は、外来対応医療機関の指定を受け、新型コロナウイルス感染症患者を診療した実績がある外来対応医療機関であり、令和5年9月末までに診療実績が発生する見込みのある医療機関も含まれます。
ただし過去に帰国者・接触者外来等設備整備事業費補助金の補助を受けたことがある場合には対象になりません。
補助対象経費・補助上限額は、下記の設備整備等に係る費用で、令和5年9月末までにかかる経費に限らえます。
・Hepaフィルター付パーテーション
・Hepaフィルター付空気清浄機(陰圧対応可能なもの限定)
・簡易ベッド
・簡易診療室及び付帯する備品
補助される金額などは自治体に確認しましょう。
外来対応医療機関確保事業
対象となる医療機関は、令和5年3月10日以降に新たに外来対応医療機関として指定され、令和5年度中は外来対応医療機関の対応を行う保険医療機関です。
補助対象経費・補助上限額は、下記の設備整備等に係る費用で令和5年9月末までにかかる経費に限られます。
・患者案内のための看板の設置料
・ホームページ上に外来対応医療機関であることを明記するための改修費
・換気設備設置のための軽微な改修等の修繕費
・医療機器(パルスオキシメーター等)の購入費
・非接触サーモグラフィーカメラ(検温・消毒機能付き等)の購入費
補助される金額は自治体などに確認しましょう。