町医者と大病院の院長の違いとは?医者と医師に違いはあるのか解説
風邪を引いたときには町医者を頼るという方は少なくありませんが、大病院の院長と町医者は何が違うのでしょう。
医者や医師と呼び方も異なる場合もあり、何が違うのかわからないという方も少なくありません。
どちらも医療の専門家であることは変わりないものの、病院やクリニックなど医療機関にも種類があるため、何を基準に選べば良いかわからない方もたくさんいます。
そこで、町医者と大病院の院長との違いと、医者と医師の違いについて解説していきます。
医者と医師の違い
医師とは、医療・保健の指導を司る医療従事者のことで、医学に基づいた傷病予防や診療、公衆衛生普及を責務とした職業です。
医師法の適応を受け、病気の診察・治療を行うのが医師で、病人の診察や治療を職業とするのが医者ともいえます。
慣用的な観点では、医師とは法律的な意味合いの強い呼び方で、医者は親しみやすい呼称といえ、どちらも意味は同じと考えられます。
病院とクリニックの定義
医療法の「病院」の定義は、20床以上の入院施設を持つ医療機関とされており、入院患者のベッド数が20以上ある規模の大きい医療機関のことです。
それに対しクリニックは、無床またはベッド数が19床以下で、「診療所」や「医院」などと同じ運営といえます。
名称に定義は特にされておらず、クリニック・診療所・医院などどの名称をつけても問題ないと考えられるでしょう。
ただ、自由な名称すぎれば患者の混乱を招くことになるため、自治体によっては医療機関であることが容易に判断できる名称にするといったルールを設けている場合もあります。
クリニック開業は医師以外でも可能
クリニック開業においては、開設者が医師や歯科医師個人なのか、それとも医師ではないかなど問われることはありません。
そのため医療法人や社会福祉法人などの法人や、市町村などが診療所として開設していることもあります。。
病院のうち、「総合病院」は「病院」である条件をクリアしつつ、さらに患者100人以上の収容施設を持っていることや、提供する診療サービスに内科・外科・産婦人科・眼科・耳鼻いんこう科を含み、集中治療室・講義室・病理解剖室・研究室・化学・細菌・病理検査施設などの施設が整備されている必要があります。
その上で、都道府県知事の承認を得ることができて総合病院と名乗ることができるという、ハードルの高いことが特徴です。