ビデオ軟性血管鏡とは?内視鏡の構造と仕組みについて簡単に解説

治療用機器

ビデオ軟性血管鏡とは、静脈または動脈の管腔を観察・診断・治療する際に使用する内視鏡です。

皮的に挿入することが特徴で、本品はビデオスコープで電荷結合素子(CCD)チップから画像が供給されます。

従来までの電子内視鏡を指していますが、その内視鏡とはどのような構造なのか、その仕組みについて紹介します。

 

内視鏡検査とは

内視鏡検査とは、先端に小型カメラやレンズが内蔵された細長い管を、口または肛門から挿入して胃・食道・十二指腸・大腸の内部を観察・治療する検査です。

医療機器や医療技術が発達したことにより、応用範囲も拡大されて診断・治療をスムーズに行うことができるようになりましたが、その治療の1つといえます。

 

消化器内視鏡システムの構成

消化器内視鏡は胃や大腸などを検査するときに使う内視鏡ですが、先端に撮像素子が搭載されたビデオスコープが主流です。

ビデオスコープシステムは、主に次の機器で構成されています。

・液晶モニター・ビデオシステムセンター

・ビデオスコープ

 

液晶モニター・ビデオシステムセンター

ビデオシステムセンターは、ビデオスコープから発信された電気信号を映像信号へと変換し、液晶モニターに映し出します。

そのプロセッサとしての役割と、ライトガイドケーブルからスコープ先端部へ光を伝える光源装置としての役割を担います。

 

ビデオスコープ

ビデオスコープは、次の3つの部分で構成されています。

・操作部

・挿入部

・接続部

それぞれ簡単に説明します。

 

・操作部

操作部は、アングルノブがワイヤで内視鏡先端部とつながっているため、回すことでスコープ先端の湾曲部が上下左右に曲がります。

体内へ挿入しやすくなるだけでなく360度観察が可能となることがメリットであり、吸引ボタン・送気送水ボタンの操作によって空気や水の送り込みや吸引も可能です。

根元には鉗子チャンネルが備わっているため、処置具の出し入れもできます。

 

・挿入部

挿入部は、先端に対物レンズ・撮像素子が備わっています。

対物レンズは超広角レンズで、病変を詳細に観察する拡大ズーム機能が備わったものもあります。

照明レンズは、光ファイバーで導かれた光源装置の光で明るく照らすことができ、鉗子口から出し入れする処置具で組織の採取や病変の切り取りができます。

ノズルはレンズ部分に水をかけて洗浄したり空気を送り込んだりする機能を備えています。

 

・接続部

接続部は、ユニバーサルコードを通じビデオシステムセンターとつながっており、空気や水の供給を行います。

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