日本医療機器産業連合会とは?役割や透明性ガイドラインの策定について紹介
「日本医療機器産業連合会」とは、「医機連」と呼ばれる団体でもあり、医療向上への貢献や医療機器産業の発展に寄与することを目的として運営しています。
2014年度からは、透明性を確保する意味での「医療機器業界における医療機関等との透明性ガイドライン」を策定し、企業活動における医療機関などに対する資金の支払いに関する情報も公開することとしています。
そこで、日本医療機器産業連合会とはどのような団体なのか、役割や透明性ガイドラインの策定について紹介していきます。
日本医療機器産業連合会の役割
日本医療機器産業連合会の役割は、医療機器の開発・製造・輸入・販売に携わることで、国民の健康・福祉へと貢献することです。
質の高い生活を実現させることに寄与するため、関連法規を含めた諸規約の遵守と社会規範となる役割を担っています。
日本医療機器産業連合会への加盟団体の会員企業は、医療の一端を担う企業として、高い倫理性に根ざした事業活動が求められています。
医療の向上に貢献し、医療機器産業が発展することへ寄与し、社会的な信頼を得る活動を行うことが必要です。
企業・大学等研究機関・医療機関等との連携
医療技術は近年進歩し続けており、医療機器として様々な病気の診断や治療に役立っています。
新たな医療機器が開発されることで、診断や治療がスムーズとなりますが、大学等研究機関や医療機関と開発企業が連携することで画期的な医療技術開発につながるといえるでしょう。
透明性ガイドライン策定について
産学官連携とは、大学や研究機関などの研究成果・技術・ノウハウを民間企業が活用することで、実用化や産業化へ結びつける仕組みのことです。
この産学官連携活動は、医学研究・開発・実用化・改良などの適正使用に不可欠であり、医療機関や医療関係者との契約に基づいて実施されているものの、対価として金銭が支払われる活動もあります。
この際、薬事法などの関連法規を遵守することはもちろんのこと、医療機器業公正競争規約の業界自主基準に基づいた透明性を高める努力も必要といえます。
欧米など海外でも透明性を高めることは重要であるとされているため、日本製薬工業協会でも「企業活動と医療機関等の関係の透明性ガイドライン」を公表し、医学会で産学連携における利益相反についての指針を出すなど透明性確保に努めています。