日本緑内障学会とは?緑内障と日本緑内障学会のプロジェクトについて紹介
日本緑内障学会は、昭和36年から続いている日本臨床眼科学会時の緑内障グループディスカッションと、昭和45年からスタートした日本緑内障研究会を前身とし、発展・解消されて平成元年に発足した組織です。
その日本緑内障学会が対象とする緑内障や、日本緑内障学会のプロジェクトについて簡単に紹介していきます。
緑内障とは
「緑内障」とは、目から入った情報を脳へと伝える視神経に障害が起こり、視野が狭くなる疾患です。
発見や治療が遅れてしまうと、失明に至ることもあるため早期発見・治療が大きなポイントとなります。
緑内障は非常に多く見られる疾患であり、40歳以上は5%、60歳以上になると1割以上の方が患者となっています。
日本では、失明原因で最も高い割合を占めていますが、緑内障による失明率はかなり低いことから、早期発見と適切な治療で視野と視力を保てているともいえるでしょう。
緑内障の主な症状は、少しずつ見える範囲が狭くなることが挙げられます。
進行も大変ゆっくりであることや、両眼の症状が同時進行することは稀であることなどにより、かなり病気が進行しなければ自覚症状として感じにくいことが特徴です。
中高年に起こる代表的な目の疾患であるため、たとえ症状がなくても定期的に眼科検診を受けたほうがよいでしょう。
日本緑内障学会のプロジェクト
日本緑内障学会は、緑内障に関する基礎的・臨床的研究の進歩発展を図ることを目的に活動をしています。
主な事業内容は以下のとおりです。
・機関誌の発行
・学術集会の開催
・研究支援
・啓発活動
・その他の事業
また、現在までの活動を続けながら、次の新たなプロジェクトを実現していくようです。
・緑内障研究活動推進
・緑内障啓発活動推進
・緑内障地域連携活動推進
それぞれ簡単に説明します。
緑内障研究活動推進
緑内障研究活動推進として、若手のボトムアップ研究をはじめ、データ解析委員会の各臨床研究や新たな基礎研究の助成をしていくようです。
緑内障啓発活動推進
緑内障啓発活動推進として、公開講座や世界緑内障週間におけるグリーンライトアップ活動などを通じ、広く緑内障の周知するようです。
緑内障地域連携活動推進
緑内障地域連携活動推進として、ガイドライン改訂などの情報発信・医療従事者に対する実態調査・教育活動を通じた持続可能な緑内障医療提供などを行っていくようです。