医療機器の大手メーカー3社とは?世界的に見た日本のシェア・将来性など紹介

治療用機器

医療機器を扱う会社はいろいろありますが、その中でも大手と呼ばれる企業は、様々な分野においてシェアを獲得しています。

日本は高齢化が進み医療費も増大している状況といえますが、今後この社会問題がさらに深刻化することを踏まえつつ、医療機器業界が発展していくことも求められます。

医療機器業界の競争力を高めるためには、海外市場への拡大も重要になり、IoT・ビッグデータ・人工知能(AI)などを活用した新たな研究・開発などが求められます。

そこで、医療機器の担い手ともいえる大手の現状や、世界的に見た日本のシェアや将来性を紹介していきます。

 

医療機器とは

医療機器とは、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」で定められている以下の定義を満たす医療用の機械・器具のことです。

・人・動物の疾病の診断・治療・予防に用いる機械・器具

・身体の構造・機能へ影響を与えることを目的とした機械・器具

・政令で定められた機械・器具

なお、日本の医療機器は薬機法により、以下の3つの段階に分類されています。

・一般医療機器(リスクが極めて低いもの)…医療用ピンセット・水銀体温計・救急絆創膏など

・管理医療機器(リスクが比較的低いもの)…自動電子血圧計・補聴器・家庭用電気マッサージ器など

・高度管理医療機器(リスクが高いもの)…コンタクトレンズ・輸液ポンプ・ペースメーカーなど

また、上記の区分それぞれに「特定保守管理医療機器」に該当するものがあります。

特定保守管理医療機器とは、医療機器のクラス分類に関わらず、保守・点検・修理・その他の管理について、専門的な知識と技能を必要と厚生労働大臣が指定している医療機器です。

たとえばX線撮影装置やMRI装置、超音波画像診断装置などが挙げられます。

 

医療機器メーカーの大手3社

医療機器の大手3社といえば、主に次の3つです。

・オリンパス

・テルモ

・富士フィルムホールディングス

オリンパスは内視鏡分野で大きなシェアを持ち、テルモは家庭用体温計やカテーテルに強いといえます。

そしてカメラ技術を応用した画像診断機器が得意な富士フィルムホールディングスなど、どの大手企業を見ても様々な分野でシェアを獲得している企業といえるでしょう。

 

日本の医療機器メーカーの将来性

日本の医療機器市場は世界的に見ても拡大傾向にあるといえるものの、治療機器分野は国際競争力が弱く欧米企業がシェアを占めています。

世界2位の市場である日本でも、医療機器の多くは輸入に頼っている現状といえるため、今後は国内大手メーカーがどのくらいシェアを占めるか期待されるといえるでしょう。

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