LED電球とは?医療現場の機器や治療に用いる仕組みやメリットを紹介
医療現場ではいろいろな医療機器が用いられていますが、LED電球が使用されている医療器具などもあります。
発光ダイオードと呼ばれる半導体素子であるLEDは、消費電力が少なく寿命も長いといったメリットがあるため、医療現場に限らず様々な場所やモノに採用されています。
しかし診察や治療に使用する医療機器などにおけるLEDの使用は、身体的な悪影響などないか不安視する声もないわけではありません。
そこで、LED電球について、医療現場の機器や治療に用いる仕組みやメリットを紹介していきます。
LEDとは
「LED」とは「Light Emitting Diode」の頭文字を取った略称であり、発光ダイオードと呼ばれる半導体素子(電子部品)です。
電気エネルギーを光エネルギーへ変換することにより発光します。
従来の電球や蛍光灯と比較すると、まだまだ高価ではあるものの消費電力は少なく寿命は長いため、LED採用の照明器具が多くを占めるようになりました。
LED照明はLEDを使った照明器具で、室内用のシーリングライト・シャンデリア・ダウンライト・ペンダントライト・スタンドライトなど、様々な種類の照明器具でも使われています。
医療機器に活用するLED
医療機関の医療機器でもLEDは使われています。
感染症防止のためには、待合室・病室・診療室・手術室など様々な空間を清潔に保つことが必要ですが、フィルタ・薬品・紫外線水銀ランプなどがその手段として使われてきました。
しかし一長一短があり、紫外線水銀ランプや薬品などは安全性やサイズなどの問題も多く、使用が限られるケースもめずらしくありません。
この場合、小型で水銀フリーの深紫外線LEDなら、清潔な院内環境を保つことを実現させやすいといえます。
LEDを使った治療
一部の皮膚病では、特定波長の紫外線照射で治癒効果が認められます。
紫外線水銀ランプを使った医療機器が一部実用化されていますが、小型・波長選択性・長寿命・低消費電力・水銀フリーなどの特徴がある深紫外線LEDであれば、さらに小型で安全な機器が実現します。
また、LEDは透析でも用いられています。
透析治療の透析量の確保に関する確認は、治療前後の採血で行いますが、深紫外線LEDを使ったDDM(透析量モニタ)なら、治療中に透析排液のUV吸光度変化率を連続的に測定できるため、透析量の算出とグラフ表示が可能です。
同様に、血液分析など、医療分野での他の分析用途へ応用されることも期待されています。