調剤薬局とは?特徴や一般的な薬局との違いをわかりやすく解説

治療用機器

調剤薬局とは、クリニックや病院などの医師の診断により、指示された処方箋で薬を調剤・処方する薬局です。

薬が保険適用となるように、いろいろな決まりや規則のもとで運営している場合、保険調剤薬局や保険薬局と呼ばれています。

そこで、調剤薬局とはどのような薬局なのか、特徴や一般的な薬局との違いをわかりやすく解説していきます。

 

調剤薬局とは

調剤薬局とは、保険調剤を取り扱うことのできる保険薬局のことです。

処方箋受付などの看板やのぼりがある薬局であり、医療機関の発行した処方箋を提出することで、健康保険の療養給付の一環として通常3割の自己負担で薬剤を受け取ることができます。

 

処方箋とは

処方箋は、医師が病気の治療で必要となる薬の種類・量・服用法を記載した書面です。

薬剤師が医師の処方箋が適正か確認した後、調剤して受け渡しとなります。

 

調剤薬局の特徴

調剤薬局は、一般的な薬局やドラッグストアで販売されている市販薬以外も扱います。

薬剤師がその場で、医師の発行した処方箋と、現在服用している薬などを患者からヒアリングすることで、飲み合わせの悪い薬の有無や症状に適合しているかなど確認しています。

 

調剤薬局と薬局の違い

薬局とは、医薬品・医療機器などの品質や、薬機法で薬剤師が次の業務を実施する場所とされています。

・販売や授与を目的とした調剤業務

・医薬品の適正使用に必要な情報提供

・薬学的知見に基づいた指導業務

保険調剤と呼ばれる調剤薬局であるかは問わず、薬剤師が薬の調剤・情報提供・指導を行う場所は、広い意味で薬局と呼ばれるといえます。

ドラッグストアなど市販薬のみ販売する薬屋は一般的に薬店といい、薬事法では医薬品の販売の許可を受けた者が扱うことを可能とします。

多くは調剤薬局であるものの、処方箋による調剤を主な業務としない薬局もあります。

たとえば漢方薬局や零売薬局などがその例であり、漢方薬局は患者それぞれに合う漢方薬を販売することが主の業務とします。

零売薬局では、医療用医薬品で処方箋を必ず必要としない非処方箋医薬品の販売が主な業務です。

どちらも薬剤師が体質や症状に関するヒアリングを行い、薬剤師の判断で薬の販売が行われますが、健康保険適用とならないため全額自己負担で薬代を支払います。

漢方薬局や零売薬局でも処方箋による処方をする薬局はあるため、先に説明した保険薬局や漢方薬局、零売薬局などの区分は薬局で主とする業務をあらわしていると捉えることもできるでしょう。

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