女性特有の疾患とは?種類や内容・特に注意したい病気を簡単に紹介

治療用機器

女性特有の疾患とは、男性にはない子宮・卵巣、また、乳房などの病気です。

年齢によっても異なり、若い世代であれば月経関連や甲状腺の疾患、40~50代は女性特有のがんや更年期障害、60代以降になるとすべてのがんにかかりやすくなると考えられます。

一生のうち、女性特有の病気やトラブルに見舞われるリスクは年代により異なるため、疾病リスクについて把握しておくことが必要です。

そこで、女性特有の疾患について、種類や内容、特に注意したい病気を簡単に紹介します。

 

月経関連の疾患

女性特有の疾患として、まず挙げられるのが月経関連の疾患です。

慢性的なストレスなどを原因にホルモンバランスが乱れ、以下の月経関連の病気にかかりやすくなると考えられます。

・月経不順…月経の周期が乱れること

・月経前症候群(PMS)…月経前の苛立ち・便秘・肌トラブルなど不調が見られること

・月経困難症…月経中に下腹部痛・腰痛・頭痛などの症状が見られること

月経前や月経中の不調は、たとえば朝ベッドから起きることができないほどの症状に見舞われることもあります。

しかしその裏で、子宮筋腫や子宮内膜症などの病気がひそんでいることもあるため、専門的な治療も必要です。

 

甲状腺の疾患

女性特有の疾患として、甲状腺の疾患にも注意が必要です。

甲状腺ホルモンは代謝をつかさどるホルモンですが、体内で過剰分泌されるとバセドウ病などの疾患を発症することがあります。

バセドウ病は、発汗・動悸・指の震え・疲労感・軟便・下痢・苛立ち・月経が止まるなどの症状で、生活に支障をきたします。

男性も罹患対象ですが、女性のほうが罹患率が3~5倍と高いため、女性特有疾患とされています。

 

女性に多いがん

女性特有の疾患のうち、男性にはない子宮や卵巣などのがんや、女性のみならず男性でも見られることのある乳がんなどのリスクにも注意してください。

中高年以降の年代では、乳がん・卵巣がん・子宮がんなどの発症リスクが高くなります。

厚生労働省の統計でも、乳がん・卵巣がん・子宮がんの罹患率は、20~30代以降から上昇しており、40代以降はさらに上昇傾向が見られます。

特に乳がんは、20~30代よりも40~50代が高く、その平均は7倍以上です。

罹患すると心身や経済的な負担が大きくなるため、万一に備えることが必要といえます。

 

更年期障害

更年期障害も女性のみにあらわれる症状ではなく、男性でも見られます。

その中で女性は、閉経期前後の10年間で卵巣ホルモンのエストロゲン分泌が急激に減ります。

それにより、動悸・息切れ・発汗・のぼせ・息切れ・頭痛・めまい・苛立ちなどの症状が見られるようになります。

閉経後は膀胱炎・関節痛・無気力感などの症状も見られるようになり、心身への負担が大きくなるでしょう。

ホルモン剤などの薬物療法や、漢方療法などで治療することが必要になる場合もあります。

ピックアップ記事

関連記事一覧