手術器具とは?分類や種類・手術室で使用する器械を簡単に紹介

治療用機器

手術器具とは、手術器械のことです。

医療現場で、外科医がパフォーマンスを最適化するために使用する器具であり、色々な種類の手術で一般的に使用できるように設計されたものから、特殊で特定の手術にのみ使用される器具もあります。

メス・剪刀・鑷子・鉗子・持針器・鉤などの種類に分けることができますが、そもそも手術器具とは何なのか、分類や種類、手術室で使用する器械を簡単に紹介します。

 

手術器具とは

「手術器具」とは、手術器械のことです。

様々な種類があるため、術野の状況で使い分けることが必要ですが、大きく分けるとメス・剪刀・鑷子・鉗子・持針器・鉤の6つに分類されます。

 

手術器械の分類

手術器械は、大きく共通器械と特殊器械に大別されます。

このうち、共通器械はどの診療科でも共通して使用する手術器械で、たとえばメスやコッヘルなどが該当します。

特殊器械は診療科ごとで特殊な形状・用途の器械であり、種類も数も非常に多いといえます。

 

手術器械の種類

手術器械の種類は、大きくメス・剪刀・鑷子・鉗子・持針器・鉤に分類できます。

・メス…ナイフを意味するオランダ語の「mes」を由来とする名称の手術器械で、鋭利な刃物になっているため、皮膚・粘膜・血管などの組織切開や剥離に使います。

・剪刀…はさみのことであり、皮膚・腹膜・血管などの組織や、縫合糸・ドレープ・テープなどを切開・切離するための手術器械です。丸みを帯びた刃先を閉じて、組織を剥がすときにも使います。

・鑷子…ピンセットのことで、組織などをつまんで把持するとき使用します。

・鉗子…組織や衛生材料などの把持に使います。

・持針器…縫合針を把持する手術器械です。危険な縫合針も把持できます。

・鉤…術野の視野を確保するため、皮膚や臓器を除けるとき使います。

 

手術室で使用する器械

手術室で使用する器械には、細かく分けると以下のとおり色々な種類があります。

・麻酔器…基本的に半閉鎖回路で、呼気から出された麻酔薬を含む混合ガスを再利用することが必要です。CO2を吸収するパーツや排ガス装置などが備わっています。

・人工心肺…心臓血管外科で心臓を止めて手術しなければいけない症例で使います。

・ガーゼ…器械・器具などの部分と異なり、手術室看護師が扱いますが、用途はさまざまです。

なお、手術室看護師はオペ看護師はともいい、他にもオペ看・オペ室ナース・オペナース・スクラブナースなどの呼び方があります。

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