酸素計測とは?血中酸素濃度の測り方や基準となる正常値を紹介
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血中酸素濃度は、血液に含まれる酸素量の数値です。
酸素計測で血中酸素濃度を測ることにより、肺が機能しているか、酸素を取り込むことができているか確認できます。
血中酸素濃度を測る酸素計測の医療機器の代表がパルスオキシメーターです。
個人で購入もできるため、自宅に備えておくと安心といえます。
そこで、酸素計測について、血中酸素濃度の測り方や基準となる正常値を紹介します。
酸素計測の種類
酸素計測には、以下の種類があります。
・パルスオキシメーター
・酸素濃度計
それぞれ説明します。
パルスオキシメーター
「パルスオキシメーター」は、血液の酸素供給が正常かをリアルタイムで測定する医療機器です。
事故に遭ったときや疾患の急激な悪化があった場合、または手術中などにおいては、パルスオキシメーターで酸素飽和度を連続モニターします。
生命維持に最低限必要な酸素供給力を失わないように、連続した監視が必要だからです。
酸素濃度計
「酸素濃度計」は、気体の酸素濃度を測定する機器です。
工事現場など、空気中の酸素割合が少なくなる事態を防ぐために使用する機器であり、装置内へ入り込んだサンプルガス中の酸素濃度を測定します。
血中酸素濃度の正常値
血中酸素濃度の正常値は、99~96%と言われています。
血液中の酸素の量が血中酸素飽和度であり、SpO2とも呼ばれます。
仮に血液中の酸素の濃度が満タンの場合は100%となり、18%以下になると色々な症状が出始め、10%を切ると亡くなってしまう恐れがあります。
酸素濃度6%以下の空気を吸入したときは、一瞬で意識を失い、失神・昏倒・呼吸停止・心臓停止・死亡など致命的な状態となってしまいます。
酸素濃度低下の恐れがある場所は、換気のマンホール・発酵タンク・穀物サイロ・井戸・基礎坑・トンネル等の場所や、船倉タンクやボイラーなどの密閉された鉄の構造物の内部です。
血中酸素濃度を測定するときの注意点
血中酸素濃度を測定するときは、少しのきっかけで下がることに注意してください。
普段から測定し、落ち着いているときの数値を把握しておくことが大切です。
血中酸素濃度を計測できるウェアラブルデバイスも増えており、医療機器ではないため想像よりも低い数字が出る場合もあります。
そのため不調になる前から使用して平時の平均値を知り、平時よりも下がった状態ではないか確認が必要です。
たとえ息苦しさがない場合でも、血中酸素濃度が90%以下のときはすぐに医療機関に相談してください。
また、家庭用のパルスオキシメーターは冷えやネイルカラーなどで正確な数値が出ない場合もあるため注意しましょう。