病院の電気料金とは?高騰しやすい理由と削減のコツを簡単に解説

医療機関の電気料金は、病院の規模や病棟の大きさ、診療科の種類の多さなどで異なります。
規模が大きいほど電気料金の負担も増えると考えられますが、最適な医療や療養環境の維持に不可欠のため、むやみな節電対策は不可能といえます。
空調設備や医療機器など、院内環境には安定した電気の供給が必要といえるものの、電気料金などを含むコスト削減もおろそかにはできません。
そこで、病院の電気料金について、高騰しやすい理由と削減のコツを簡単に解説します。
病院の電気料金が高騰しやすい理由
病院の電気料金は、高騰しやすいといえます。
病棟の大きさに比例して、照明設備・空調設備・医療設備などの導入量も増え、電気代も高くなりがちです。
患者の生命を守るため、24時間稼働させなければならない設備や医療機器も多いといえます。
病棟内やICUの入院患者や、救急搬送された方の治療を行うためにも、常時待機状態を保たなければなりません。
そのため病院は、電気料金を削減したい場合は、地道な省エネ対策の推進が必要です。
病院の電気料金削減のコツ
病院の電気料金を削減する場合、
消費量は、病室・ICU・ナースステーションなどを管理する病棟部門と、放射線や手術などを行う中央診療部門で、全体の6割程度を占めます。
空調設備や照明設備の節電が有効と考えられますが、以下の場所に分けて電気料金削減のコツを紹介します。
・病棟
・外来部門
・診療部門
・管理部門
病棟
病棟は、病院内で占める面積が広いことと、24時間稼働しているためエネルギー消費量が大きいといえます。
空調設備の電力消費は特に大きく、療養環境に配慮した適度な温度設定で、省エネを心がけることが必要です。
外気を取り入れることや、カーテンやブラインドの活用など、遮光による空調設備の負担軽減などの工夫で、電気代削減につなげることができます。
外来部門
外来は、限られた診療時間のみ稼働するため、エネルギー消費は全体の1割程度です。
ただし患者の出入りで外気が侵入しやすく、空調設備の負担は大きめといえます。
出入り口から外気が入らないような工夫を行いましょう。
診療部門
診療部門の稼働時間は短いものの、MRIなど夜間に停止できない高度医療機器も多く、待機電力は多めです。
そこで、平日の夜間や休日は、電源を停止できる機器の有無などを再度確認してみましょう。
管理部門
管理部門はコンピューターなどのOA機器使用が中心であり、病院全体の消費量は10%程度です。
OA機器のつけっぱなしは避け、空調や照明もこまめに電源をオフし、カーテンやブラインドを活用して適温に保ちましょう。