厚生労働省と関係する政策医療とは?分野の種類や位置づけを簡単に紹介

政策医療とは、国民の健康に重大な影響を与える疾病に関する医療や、特定分野で提供される医療のことです。
厚生労働省の定める国の医療政策として、国立病院機構が医療を担います。
そこで、厚生労働省と関係する政策医療について、分野の種類や位置づけを簡単に紹介します。
政策医療とは
「政策医療」とは、国民の健康に重大な影響のある疾病に関する医療や、その他の医療で、国の医療政策として国立病院機構が担う医療です。
医療政策を担うべき医療と厚生労働省が定めているものであり、19の医療分野があります。
政策医療の分野
政策医療の分野として、救急医療・感染症医療・災害医療など、以下の特定分野が挙げられます。
・がん
・循環器病
・精神疾患
・神経・筋疾患(脊髄損傷・てんかん・進行性筋ジストロフィーを含む)
・成育医療
・腎疾患
・重症心身障害
・骨・運動器疾患
・呼吸器疾患(結核を含む)
・免疫異常
・内分泌・代謝性疾患
・感覚器疾患
・血液・造血器疾患
・肝疾患
・エイズ
・長寿医療
・災害医療
・国際医療協力
・国際的感染症
国立高度専門医療研究センターや国立病院機構では、上記の分野に特化した医療提供の他、臨床研究・教育研修・情報発信などの役割も担います。
国立高度専門医療研究センターの担う政策医療分野は以下のとおりです。
・国立がん研究センター(がん)
・国立循環器病研究センター(循環器病)
・国立精神・神経医療研究センター(精神疾患・神経筋疾患・重症心身障害)
・国立国際医療研究センター(エイズ・国際医療協力・国際的感染症・肝免疫疾患・糖尿病)
・国立成育医療研究センター(成育医療)
・国立長寿医療研究センター(長寿医療)
また、独立行政法人国立病院機構運営の以下の病院は、高度専門医療施設(準ナショナルセンター)として、全国の国立病院機構のネットワークにおける中心施設としての位置づけです。
・国立病院機構千葉東病院(腎疾患)
・国立病院機構東京医療センター(感覚器疾患)
・国立病院機構災害医療センター(災害医療)
・国立病院機構村山医療センター(骨・運動器疾患)
・国立病院機構相模原病院(免疫異常)
・国立病院機構名古屋医療センター(血液・造血器疾患)
・国立病院機構京都医療センター(内分泌・代謝性疾患)
・国立病院機構近畿中央胸部疾患センター(呼吸器疾患(結核を含む))
・国立病院機構長崎医療センター(肝疾患)
なお、上記の8施設と高度総合診療施設の大阪医療センター・九州医療センターの各病院には、臨床研究センターが設けられています。