透析機器とは?血液透析と腹膜透析で使用する機器を簡単に紹介

透析機器とは、腎臓機能が低下した患者体内の老廃物や余分な水分を取り除く医療機器です。
腎臓が正しく機能しない方の多くは血液透析を選んでいるため、透析療法の代表ともいえる治療方法といえます。
なお、透析機器には、血液透析装置(人工腎臓)と腹膜透析装置の2つの種類があります。
そこで、透析機器について、血液透析と腹膜透析で使用する機器を簡単に紹介します。
透析機器とは
透析には、血液透析と腹膜透析の2つの種類があります。
まず血液透析を行う血液透析装置は、人工腎臓とも呼ばれています。
腎臓が正しく機能しなくなったとき、余分な水分や毒素を取り除くための装置です。
透析においては、1分間に約200mlの血液を取り出さなければなりません。
普通の静脈では十分な血流を得ることができないため、腕に内シャントという血管を作ることが必要です。
腹膜透析(PD)は、腹膜で覆われている腹腔(お腹)に約1.5~2リットル程度の透析液を入れて、腹膜を使用して老廃物や水分を除去します。
自宅でもできる体にやさしい透析療法であり、透析液の出し入れ(バッグ交換)を1日に4回程度行います。
透析液を入れて4~8時間程度ためておくことで、不要な老廃物や余分な水分が血液から腹膜を介し、透析液へ出てくる仕組みです。
なお、腹膜透析機器には、自動腹膜透析(APD)や連続携行式腹膜透析(CAPD)などの機器の種類があります。
透析機器の種類
透析機器の酒類として、以下の4つが挙げられます。
・ダイアライザー
・カテーテル
・透析針
・腹膜透析
それぞれ説明します。
ダイアライザー
ダイアライザーとは、血液透析で使う体外の人工腎臓であり、血液をろ過するための機器です。
腎臓の糸球体と同じ働きをすることが特徴であり、血液中の老廃物・余分な水分・電解質を透析液へと移します。
中空糸型と積層型の2つの種類がありますが、主流は中空糸型といえます。
カテーテル
カテーテルは、使用する目的により、非カフ型とカフ型に分類されます。
非カフ型では3週間程度の使用が想定されるのに対し、カフ型はより長期間の使用を想定した作りになっています。
透析針
透析針は、比較的高価なクランピングカニューラタイプと、安価な傾向が見られるAVFニードルタイプの2つの種類があります。
腹膜透析
腹膜透析は、自分の腹膜を利用してろ過する治療法です。
自動腹膜透析には、夜間腹膜透析・連続周期的腹膜透析・タイダル腹膜透析の3つの種類があります。
主に夜間就寝中に透析を行うため、社会復帰しやすくなることがメリットです。