レーザーメスとして使用されることも多いレーザーの特徴
【はじめに】
レーザーメスなどに用いられるレーザーにはいくつか種類がありそれぞれ特徴があります。
今回、6つのレーザーの種類とその特徴についてお伝えしていきたいと思います。
【それぞれのレーザーの特徴】
・炭酸ガスレーザー
レーザーメスとして使用されることも多い炭酸ガスレーザーの特徴は「水によく吸収される」という点です。ですので水分の多い組織などを加熱し、炭化、蒸散させることがしやすくなっています。また、人体の70%は水分で構成されているので炭酸ガスレーザー使用すれば人体組織の深部までメスを入れることが可能となっています。
・アルゴンレーザー
アルゴンレーザーの特徴は「赤色」に吸収されやすいといったものがあり、血管腫の治療に用いられることが多くなっています。ほかにも網膜の凝固や内臓の出血を止める際にも使われることの多いレーザーと言えます。
・ヘリウムネオンレーザー
このレーザーの特徴は出力が低く、低反応レベルの治療に領域に限って使用されることが多くなっています。後述する半導体レーザーが手に入りにくい国などの医療機器として使われることが多くなっています。
・ダイ(色素)レーザー
このレーザーの特徴は色素を媒質として液体に溶かして使用するタイプのレーザーとなります。レーザー用の色素はいろいろと種類があり、赤外線から可視光線までの範囲で光線を出力することになります。ちなみに黄色~赤の範囲の色素レーザーは癌の治療に使われることもあります。
・ルビーレーザー
ルビーレーザーの特徴は赤色のレーザーということができ、1000分の1秒間だけ光を発します。また、ルビーレーザーには「パルスレーザー」、「連続波レーザー」があり、「パルスレーザー」は一瞬の強い光を放ち、「連続波レーザー」は電球のように継続的に光を放つタイプのレーザーになります。
・半導体レーザー
半導体レーザーの特徴は比較的小型化された発振機であること、また出力が小さくシミ・そばかすの除去などに使われるケースも多くなっています。さらに最近では高出力の半導体レーザーも開発され、眼の治療などで使用されることが多くなっています。
【まとめ】
いかがでしたか?今回紹介したレーザー以外にも「ヤグレーザー」、「アレキサンドライトレーザー」、「Qスイッチルビーレーザー」などレーザーメスとして使用されるレーザーの種類はいろいろあります。必要な知識として補完し医療の現場で役立ててください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。