血圧計を使用中に内出血する原因とは

生体現象測定記録・監視用機器

健康のために、家庭内でも血圧計を使用する方が増えてきています。そんな血圧計ですが、間違った方法で使用すると内出血してしまう場合があります。今回は、血圧計を使用中に内出血してしまう原因について説明していきます。

血圧について

血圧とは、心臓から運び出された血液が血管壁を押し出す圧力のことです。心臓が収縮すると血圧は最も高い数値となります(収縮期血圧)。そして、心臓が拡張すると血圧は最も低い数値となります(拡張期血圧)。

正常の血圧数値は、家庭用血圧計の場合115/75mmHg以下、病院用の血圧計の場合120/80mmHg以下となっています。

2種類の血圧測定法について

血圧を測定する方法は2種類あります。1つ目は、医療現場でよく使用されている腕帯を腕に巻き付けて血管の音を聴診器で聞いて測定する「聴診法」(コロトコフ法)です。2つ目は、家庭用としてよく使用されている血管の振動で測定する「オシロメトリック法」です。

血圧の正しい測定法について

騒音のない室温20℃前後の場所で、毎日同じ時間にリラックスして測定することをおすすめします。計測時は、かがんで姿勢が悪いまま測定すると血圧が高くなるので、腕帯を巻き付けた腕は、心臓の高さにくるように調整して深呼吸を行いましょう。

また、心配事などで気持ちが落ち着かない時や運動後、食事後、カフェインの入ったコーヒー・紅茶を飲んだ後、飲酒・喫煙後、入浴後の測定は避けた方が良いでしょう。

病院と家庭の測定数値が異なる理由について

家庭では正常な数値なのに、病院では高い数値になってしまうという経験はありませんか? それは、環境が変わり、病院では自然と緊張が高まっているためです。特に診察を受ける前だと、医師からどんなことを言われるかという不安によって血圧が高くなることもあります。

それ以外で数値が高くなる原因としては次の様なことがあります。腕帯と腕の間に隙間がある場合、姿勢が前かがみになっている場合などです。

内出血の原因について

1日に何度も連続して血圧を測定した場合、内出血や腫れの原因となることがあります。最低でも10分は間隔をあけて測定しましょう。腫れや内出血が見られたら、すぐに血圧計の使用を止めて下さい。

最適な測定時間は、起床してから1時間以内(朝食の前)と、就寝する前(入浴後は1時間あける)です。

血圧計を使用する際の注意点について

重度の血行障害・血液疾患の診断を受けている方については、血管の圧迫による内出血が発生する恐れがあるので、血圧計を使用する前に医師に相談して下さい。内出血を確認したら、すぐに使用を中止しましょう。

また、手動加圧する場合にも、圧迫による内出血が発生することもあるので注意が必要です。誤った使用法は危険なので、家庭内で血圧計を使用する際には同封されている取り扱い説明書をきちんと読んでからの使用をおすすめします。

まとめ

血圧計は健康のバロメーターとして家庭内でもよく使用されています。とても便利ですが、正しく使用しないと内出血する恐れがあるので気を付けましょう。血液疾患などを持っている方は、医師と相談をしてから血圧計を使用するようにお願いします。

ピックアップ記事

関連記事一覧