医療機関が個人情報の漏えいを防ぐために行いたい対策とは
医療機関では、治療に訪れる患者さんや、入院中の患者さんなど様々な人たちの個人情報を扱います。
氏名・住所・連絡先・生年月日以外にも、病歴・治療方法・処方歴などの情報も扱うことになりますが、いずれもけっして外部に漏らしてはいけない情報ばかりです。
適正に管理することが求められますが、電子カルテやオンライン診療となど情報通信技術によるシステムやサービスを活用するケースも増え、利便性が向上した一方で情報漏えいリスクも高くなったといえます。
そこで、医療機関の個人情報の適切な扱いや、情報漏えいを防ぐために必要な対策について説明していきます。
個人情報は持ち出し・放置は厳禁とすることが必要
医療機関で個人情報が漏えいすることを防ぐためには、情報の持ち出しや放置を固く禁止することが必要です。
そこで、次のポイントに注意し対策を講じておきましょう。
・個人情報の持ち出しは禁止する
・個人情報の放置は避ける
・必要のないソフトやプログラムは使用しない
・書類やパソコンの処分方法に注意する
・ウイルスソフトを最新化しID・パスワードを定期的に更新する
医療機関で個人情報が漏えいしてしまう事故は少なくないといえますが、原因として考えられるのは次の3つです。
・個人情報を管理してる書類や端末の紛失
・個人情報を管理しているパソコンへの不正アクセス
・個人情報管理に対する意識の低下やルール違反
ヒューマンエラーによる情報漏洩は従業員の意識の低下が関係するため、徹底した従業員教育も欠かせないといえます。
医療機関の情報漏えいを防止するための対策
医療機関では患者さんだけでなく、働いているスタッフなどの個人情報も扱います。
そのため適切な管理が必要となりますが、個人情報が漏えいしてしまうことを防ぐためには、次の3つを対策として検討しましょう。
・強固なツールやシステムを導入する
・ルールを徹底する
それぞれ説明していきます。
強固なツールやシステムを導入する
インターネットで個人情報を管理するのなら、不正アクセスやハッキングといった被害を受けないように、ネットワーク上の脅威を最小限に抑える強固なセキュリティシステムやツールを導入することが大切です。
ルールを徹底する
個人情報の漏洩を防ぐためには、院内のルールを徹底することが欠かせません。
日頃から個人情報漏えい防止について、取り組みを行い強化しておくことが必要です。
ルールについて医師やスタッフに必要な教育を行い、意識を高めておくことが必要といえます。