医療現場のコンピュータに悪影響を及ぼす「トロイの木馬」とは?
トロイの木馬とは、コンピュータに悪影響を及ぼすソフトウェアであり、マルウェアと呼ばれる迷惑ブログラムです。
医療現場のコンピュータに影響を及ぼすことは避けなければならないため、トロイの木馬とはどのような種類があるのか、感染経路について解説していきます。
トロイの木馬とは
「トロイの木馬」は「マルウェア」という迷惑プログラムの1つであり、一般的な文書や画像にも見えます。
無害なプログラムのように見えるその裏では、隠れた悪質な機能がデバイスに侵入し、攻撃をはじめます。
医療機関でもトロイの木馬による被害に遭わないように注意が必要ですが、そもそも「トロイの木馬」という名称はギリシア神話のある話を参考にされています。
ギリシア神話にトロイア戦争の話があり、その中には無害と思える木馬を敵へと送り付け、木馬に隠れていた兵士が攻撃を始める戦術が描かれていました。
このトロイア戦争と同じく、相手を油断させておいて攻撃を始めるため、「トロイの木馬」という名称がついています。
トロイの木馬の感染経路
医療現場のコンピュータやパソコンがトロイの木馬に感染してしまうその経路として、次の4つが挙げられます。
・メール・SNS
・Webサイト
・アプリ
・ファイル
たとえばメール・SNSなどの場合、相手に送ったメッセージの中に記載されているリンクをクリックさせ、クリックと同時にトロイの木馬のダウンロードが始まる仕組みです。
読み手が興味を持つ内容でメッセージを送ってくるため、ついリンクをクリックしたくなるものですが、身に覚えのない相手などのメッセージには十分注意しましょう。
トロイの木馬の種類
トロイの木馬は攻撃方法により種類がいくつかわかれますが、たとえば「バックドア型」と呼ばれる方法では、攻撃者が自由にやりとりすることのできる裏口が知らない間につくられてしまいます。
裏口からIDやパスワードなどの情報が流出したり新たなマルウェアがダウンロードされたりなど、とても悪質です。
ダウンロード型はパソコン内部に侵入しマルウェアを含むファイルをダウンロードする機能を働かせる仕組みとなっています。
他にもプロキシ型では、パソコンのネットワーク設定を勝手に変えて内部にプロキシサーバを構築します。
フィッシングサイトなど不正サイトにサイバー攻撃を行うため、知らない間にトロイの木馬の被害を受けつつ、犯罪の加害者にさせられてしまいます。
異常のことから、トロイの木馬に感染することで情報が流出したり盗まれて悪用されたりしないように、セキュリティ対策は万全に行っておくようにしましょう。