循環器科とは?検査内容と専門疾患・受診するべき症状について簡単に解説
医師が診察する身体の部位や疾病は、診療科ごとに大きく異なります。
診療科は複数あるものの、それぞれどのようなときに受診すればよいのか迷うこともあるでしょう。
そこで、循環器とはどのような診療科なのか、検査内容と専門疾患・受診するべき症状について簡単に解説していきます。
循環器とは
「循環器」とは、体液を身体に循環させる器官であり、たとえば心臓・血管・リンパ管などです。
血管と心臓に関連する症状が見られた場合、循環器科を受診することになります。
たとえば血液の流れや圧力などが異常な状態となる不整脈・高血圧症・動脈硬化などです。
心臓の弁に問題が見られる心臓弁膜症や、心臓の筋肉に影響する心筋症なども含まれます。
また、血流が悪化した場合に発症する虚血性心疾患や心筋梗塞、狭心症などの早期発見に向けた検査なども対応します。
循環器科とは
循環器科は、血液の流れに関する疾患などを診る診療科です。
血液を送るポンプとしての役割を持つのは心臓と、血液が通る血管に支障があっては、身体全体に悪影響を及ぼします。
そのため心臓や血管の状態を確認する検査や、生活習慣など指導を含めた総合的な診療を、循環器科が担当しています。
一般的に循環器科で実施される検査は以下のとおりです。
・心電図
・超音波検査
・心臓カテーテル検査
・心臓CT検査(マルチスライスCT)
それぞれの検査について、簡単に説明します。
心電図
「心電図」は、電気信号が頭側から足側へと流れる電気信号をキャッチし、波形にあらわした図です。
超音波検査
「超音波検査」は、音波を体内に打ち出し反射した音の成分を画像化する検査です。
心臓カテーテル検査
「心臓カテーテル検査」は、脚の付け根の血管などから細い管を通して、冠動脈をみる検査です。
心臓CT検査(マルチスライスCT)
「心臓CT検査(マルチスライスCT)」は、心臓の冠動脈の状態をCTで調べる検査です。
循環器科の専門疾患
循環器科は心臓や血管の病気が専門であるため、次の症状が見られるときには受診することをおすすめします。
・胸痛
・息切れ
・血圧異常
それぞれどのような症状か、簡単に説明していきます。
胸痛
循環器科を受診する多くの患者が訴える症状として、胸痛が挙げられます。
胸が圧迫されている感覚や鋭い痛みは、狭心症や心筋梗塞などの場合もあるため、早期受診が安心です。
息切れ
息切れや激しい動悸など、心臓弁膜症などの可能性もあるため軽視しないほうがよいといえます。
血圧異常
健康診断で血圧などに異常が見られるといった結果が出た場合は、循環器科を受診するとよいでしょう。